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世の中はどんどん便利になっています。

例えばホットミルクが飲みたいときは、電子レンジに入れてスイッチを押すだけ。鍋が汚れることもないし、洗い物が最小限で済むというわけです。

でも、ふと思うことがあります。この便利な暮らしは、豊かなのだろうかと。

便利になったことで、今までよりからだにいい食事をするようになったか。手間暇かけて、旬の食材を扱う機会は増えたか。

ひとつ提案したいことがりあります。それは、便利なモノを使うのをやめて、少々不便だと思うくらいで暮らすこと。

当然、時間がかかります。でも、考えてみてほしいのです。暮らしの質とは、どのくらい丁寧に、あるいはどれほど気持ちを込めたのかということなのではないかと。

そうはいっても忙しいから、バランスも大切です。何か省いて、何か丁寧にする。そうして、丁寧にすると決めたところから、暮らしはみるみる変わっていくような気がします。

誰にも見えない、自分にしか分からないことだから、一度決めたことも、ときには休んだっていいんです。

できればこれからは、少々不便なくらいを楽しむ、そんな暮らしをしてみませんか。

 

文 / 増村江利子
国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスエディター、ライター。一児の母。主なテーマは、暮らし、子育て、食、地域、エネルギー。暮らしの工作家。毎日を、ちょっぴり丁寧に暮らしたいと思っています。