こんにちは、てならい堂インターンのはなです。

2月が始まり、春の暖かさがますます待ち遠しくなって来ましたね。
関東は雪が降ったり降らなかったり、海に散歩に行くと夕日が綺麗で色とりどりの貝殻がたくさん落ちていました。
全国各地に住んでいる皆さんはどんな冬の日々を送っていますでしょうか。

2月6日の日曜日、今年もオンラインで全国の皆さんと味噌仕込みをしました。  

わたしにとってお味噌はスーパーで手に入れるもので特殊な工場でないと作れないと思っていたのですが、お家で作れて、しかもお味噌屋さんから教えてもらえるなんて、、、!
材料も作り方も全く知らなかったので、どんな作業が見れるのかとてもわくわくしながら覗かせていただきました。

気軽に人と会いにくい状況でも、お家で楽しく安心しながら初めての体験をするのが嬉しいですよね。
今回はアメリカからご夫婦で参加してくださった方も!海外に住んでいる方ともこうして繋がれることが嬉しいです。ありがとうオンライン!

教えてくれるのは、雪景色の新潟の創業1932年「糀屋団四郎」の藤井さんご夫婦です。
団四郎味噌さんにはてならい堂が始まった2013年からずっと味噌仕込みでお世話になっています。

仕込みの前に味噌蔵や和釜を見学させてもらいました。ひんやりとした冬の味噌蔵、ぜひ行ってみたい!
その後、みんなで少しお味噌の勉強をしてから、いよいよ仕込みスタート!

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始める時に大切なのが、仕込みに使うタッパーを清潔にすること。一年間お味噌が暮らす家なので、きれいに発酵するように蓋までしっかり消毒します。

まずは塩と麹を混ぜ合わせる作業。
その前にせっかくなので麹を味見。そのままパクっと口に入れてみると、甘い!砂糖とは違う柔らかくて自然な甘さがとっても美味しいです。
そんな極上の麹に満遍なく塩が混ざるようにシェイクしながらしっかり混ぜ合わせます。

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次は大豆を潰す作業。

大豆は事前に7時間ほどお水につけておき、鍋でじっくり3時間ほど煮ておきます。藤井さんによると、煮るポイントは大きいお鍋でグラグラ煮ること。小さいと吹きこぼれやすく強火で煮続けるのが難しいからです。
うまく煮れたら乾燥して丸かった大豆がふっくら楕円になり、指でグニュっと潰せるくらいになるんです。

そんな大豆を手で潰していきます。
大豆の硬さによっては結構力が必要。皆さん自然と立ち上がって潰していました。
ひたすら潰していくので、持っている方はマッシャーを使ったらより手軽に潰せます。

豆の粒が少し残っても大丈夫。
手作りお味噌から大豆が出て来たら、なんか嬉しいかも。
大豆の食感を楽しみたい方は調整しながら自分の好きな具合になるまで潰しましょう!

潰し終えたら、さっきの塩と麹と混ぜ合わせます。
混ぜるときは力を込めるというより、ニギニギと。強すぎず弱すぎず、全体がしっかり混ざるようにします。

ここでもまた味見。食べてみるとしょっぱい!!けどおいしい!

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混ぜ終わったら、おにぎりを握るように空気を抜きながら端からタッパーに詰めていきます。
参加していたお子さんも一緒にニギニギ。
発酵する時にカビが生える場所を最小限にするため、端から端まで詰め込んで、上部は平らにならします。

詰め終わったら空気が入らないよう上からラップをしてから蓋をします。

これで仕込み作業は終了!
保存用の紙袋に仕込み日をメモして入れて、ここから1年間ほど寝かせたら次会う時にはお味噌に変身しています。

寝かせる場所にちょうど良いのは、夏の暑さを感じられるところ。
夏に「あつーい」と汗を流す時、仕込んだお味噌も夏を感じて美味しくなっていると思うとなんだか一緒に生活しているみたいで面白いですね。

本来カビが生えるのが自然なお味噌。
丁寧にみんなで仕込んだお味噌が一年後どんな姿・味で食卓を賑わせてくれるかとっても楽しみです!
想像していたよりも手軽に仕込めちゃったので、来年もまた自分で仕込む方もいらっしゃるのではないでしょうか。

子供も楽しめる味噌仕込み。
味噌を食べる日をみんなで首を長くして1年間待ちましょう。
藤井さん、参加者のみなさん、楽しい時間をありがとうございました!  

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今回実演担当をしてくれた、てならい堂のふじこさんがイラストでの後記を書いてくださいました!
イラストがとっても可愛くて、ここには書ききれなかった豆知識が盛り沢山なのでぜひ覗いてみてくださいね。 

イラスト後記はこちらから:https://www.tenaraido.jp/ohanashi/miso2202/