「金継ぎ」と聞いて、みなさんはどんなイメージをもちますか?

金を使って繕っている器をイメージする方も多いのではないでしょうか。でも実は、金継ぎのベースは”漆”なんです。器の割れをくっつけたり欠けを埋めるのに、漆で接着剤をつくり、隙間を埋めるペーストをつくり、線を描き、そうやって何度も何度も漆を使って仕上げていきます。


最後の仕上げに金などの金属の粉を蒔くので「金継ぎ」と呼ばれますが、金粉を蒔かずに漆だけで仕上げることもできるんですよ。

そんな金継ぎは、大きく分けて2種類あります。「天然の本漆を使った金継ぎ」と「漆に似せた接着剤を使った簡易金継ぎ」。

値段や手間など、各々のご事情に合わせて使い分けることもあるかもしれませんが、これからも使い続けたい大事な器は、時間をかけてでも丁寧にじっくり”本物”を使って直してみたくはありませんか?

本物の漆は天然のものなので、湯呑みやお皿など、食べ物や飲み物をいれて口をつけるような食器にも安心して使うことができます。

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そんな本漆と金継ぎに必要な道具が一式手に入ったら、いつでもやりたいと思ったときに金継ぎにチャレンジできます。

壊れてしまった器を、捨てるのではなく、命をもう一度吹き込みたい。そんなみなさんにつかっていただきたくて、てならい堂のオリジナル金継ぎキットをご用意しています。

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気になる中身は、下記のようなものが入っています。

【キットの中身】

1.テレピン(250ml)缶入り、2.地の粉、3.砥の粉、4.コクソ綿、5.菜種油ボトル、6.マスキングテープ、7.生漆、8.黒呂色漆、9.真綿、10.錫粉、11.金の消粉、12.滑り止めネット、13.お掃除用ヘラ、14.手袋、15.絵皿、16.ガラス板、17.プラスチックのヘラ、18.目打ち、19.彫刻刀、20.筆、21.毛棒、22.竹ヘラ、23.耐水ペーパー2種

金継ぎの工程をざっくり言うと、くっつけて、埋めて、きれいに塗り重ねる、と原理は簡単ですが、実際の工程はたくさんあります。都度、作業しやすい道具が必要で、この「作業しやすい」道具を「全部一揃え」にしたのが、こちらの金継ぎキットです。自分で一つずつ揃えるにはちょっと大変かもしれません。そんなときにこのコンプリートボックスはとっても便利だと思います。

金継ぎキットには手順書もついてますが、それでも、初めての際には不安なことも多いかと思います。やり方などで不安点などあればいつでも質問OKですので、その際はどうぞお気兼ねなくご連絡ください!

いかがでしたでしょうか?おうちで自分でやってみたい!と思われた方、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

金継ぎキットご購入はこちら→https://www.tenaraido.jp/dogu/products/detail/34

こちらの金継ぎキットは、てならい堂主催の金継ぎ教室先生に監修をお願いし、少しずつ改良を加えたものです。金継ぎ教室は定期的に開催していますので、興味ある方はどうぞご覧になってくださいね。その他、現在てならい堂では金継ぎの修理依頼も承っております。自分ではできないけど、ちゃんと器を直せる人に依頼したいという方はご活用くださいませ。

また、もっと金継ぎのことを知りたくなったら、これまでの金継ぎ教室の様子や金継ぎにまつわる様々なコラムもありますので、そちらものぞいてみてください。

ひとりでも多くの方が、金継ぎを通して、ものを長く使っていく心の豊かさを感じていただけたら嬉しいです。