こんにちは。てならい堂スタッフの小野寺です。
夏至を迎え、夕涼みの散歩が気持ちよくなってきましたね。

まさに梅雨らしい空模様の日。会場脇の妙正寺川も雨で勢いが増していたせいか、けっこうな音量の「ザザザザザ―――――」という川の音をBGMに、今日も金継教室5回目の始まりです。(直近の記事はこちらから→3回目4回目)

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まずは、「金・銀・錫」のどの色で器を仕上げるかを各自決定するところから。(見本は過去の記事をご覧ください。)もちろん、「黒呂色漆」や「弁柄漆」で仕上げることもできますよ。

なぜ先に仕上げの色を決めておかなければならないのかというと、仕上げの色によって最後に塗る漆の色が違ってくるからなのです。
黒呂色漆の上には銀・錫をのせる。弁柄漆の上には金をのせる。
この組み合わせにすると、それぞれ発色が良くなるそうですよ。

決まりましたら、本日も削りやヤスリがけで乾いた漆を整えます。
そして皆さまの器には今、黒呂色漆が塗られている状態ですので、「金」で仕上げる場合は弁柄漆を、「銀・錫」で仕上げる場合は弁柄漆→黒呂色漆の順に塗り重ねていきましょう。

こちらは弁柄漆。赤っぽい色です。

こちらは弁柄漆。赤っぽい色です。

「初期の金継教室では同じ色の漆を塗り重ねていましたが、それだと塗り残しが多く仕上がりでがっかりされてしまうことがあったので、次の色を変えることによって塗り残しを防ぎやすくしました。」と先生。なるほど!前の色がわかれば塗り残しが目立ちやすくなり、金継ぎ初心者でも失敗を防ぎやすくなりますね。

それでは黒呂色漆の上に、弁柄漆を重ねていきましょう。前回同様「ゆっくりと、薄く塗る」を合言葉に…!

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前回の線を覆うように塗り重ねるので、「線の太さが気になります…。」という声もありましたが、先生は「自分では気にしてしまうのですが、他の目からすると案外大丈夫なんですよ~!」とおっしゃっていました。
確かに今はクッキリと線が目立つ気がするかもしれませんが、次回の仕上げできっとまた印象がガラっと変わりそうですね。

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次回は金継教室全7回中の、主役の回といっても過言ではないかもしれません 笑
富士登山で例えるならば、ご来光を望むところでしょうか 笑
参加者の皆さま、どうぞお楽しみに!

そして2021年秋の金継教室の募集も始まりましたよ~。
大人気の教室につき、ご興味のある方はどうぞお早目にお申込みくださいね。

初めての「金継ぎ教室」やってみませんか?2021秋。