こんにちは。にっぽんてならい堂の松本です。

約1ヶ月ぶりとなる、行庵先生の「深める金継ぎ(欠け編)と深みにハマる蒔絵教室」7月期が開講しました。引き続きご参加いただいく生徒さん達で賑やかにスタート。

金継ぎの魅力に既にどっぷりハマっている方、蒔絵の世界の深みに魅了されている方、まだまだ知らない漆芸技法を行庵先生より教わる度に皆さんのワクワク感が高まるのを感じます。

骨董市に行って漆器の良し悪しを見極める方法など話題も豊富。

骨董市に行って漆器の良し悪しを見極める方法など話題も豊富。

今日から全7回の教室を通して、金継ぎ「欠けた器編」と、ブローチやピアスの蒔絵を並行して進めていきます。

まずは、こくそ漆の作り方から。

小麦粉の水練りを作っておきます。砥粉と輪島地は少し硬めにこちらも水練りをし、小麦粉の水練りを加えて混ぜ合わせます。ポイントは「水に溶けるものは必ず水を混ぜてから使うこと」。例外は木粉。欠けの大きさにより、加える量を加減しながら混ぜ合わせます。

木粉を加えると漆の縮みが減る利点があるけれど、強度は少し落ちる。

木粉を加えると漆の縮みが減る利点があるけれど、強度は少し落ちる。

こくそ漆の完成!

こくそ漆の完成!

少量、馴染ませるようにつけていきます。2度目からはヘラを掃除してちょっと水を付けてから上から少しずつ触って成形していきます。

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最後に手袋の指先に水を付けて少しこんもりとした状態にしっかりと接着します。

行庵先生からすごく上手と褒めてもらったこちらのカップ。お子さんの描いた絵柄がとても可愛い♪

行庵先生からすごく上手と褒めてもらったこちらのカップ。お子さんの描いた絵柄がとても可愛い♪

細かく欠けた台座も埋めることができました。

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案外欠けた器でご持参されることが多い、急須の注ぎ口と、金彩が施された平皿も慎重に欠けを埋めて本日の作業は終了です。

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初回で選んでいただく木ch(コッチ)という種類豊富なブローチやピアスに、蒔絵や螺鈿・卵殻といった技法を施していくのですが、「これも素敵!あ、こっちも可愛い!!」と生徒さん同士で楽しいお悩みタイムを過ごしていらっしゃいました。

私もついつい、どれにしようかなぁと頭の中で一緒に悩んでしまう程。。

悩みに悩んで決めた皆さんのコッチがどんな風に仕上がるのかとても楽しみです。

悩みに悩んで決めた皆さんのコッチがどんな風に仕上がるのかとても楽しみです。

こちらは、割れ編で残念ながら共有できなかったので今回お披露目を。

「THE金継ぎ」とも言える、金粉仕上げのお皿。同じ器でも割れ方が異なり、どちらも金継ぎが映える素敵な仕上がりに。

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そして、桜のブローチは螺鈿に銀のつゆ玉をあしらい、しっとりと落ち着いた輝きがとても素敵です。

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この夏から深まる秋の10月まで、金継ぎと蒔絵の世界にどっぷりハマっていきましょう!