こんにちは。スタッフの松本です。

ちょうど良い秋の気配。虚空庵では紫の色鮮やかなお花が生徒さんを迎えてくれました。

なんと、あのトリカブトの花なんですって…!

なんと、あのトリカブトの花なんですって…!

さて、最終回の「深める金継ぎと深みにハマる蒔絵教室(欠け編)」。

継続して学んでくださる生徒さんの技術力がどんどん増していくのを姿に、驚きと共に毎回感動するのですが、最終回は特にその思いが強くなります!

前回の教室で仕上げに失敗してしまった器を、今回の教室ではしっかりと蒔き直して仕上げることが出来た方もいたりと、生徒さんそれぞれの「金継ぎ蒔絵」が完成しました。

最終仕上げ工程のおさらいとして、「研ぎ出し」→「磨き上げ」の再確認です。

金継ぎした箇所にライトを当てて、粉固めの漆がキラッと光るところは山のトップ。研ぎ出しは全体にあたってないところを無くす様に研いでいきます。

道具箱を金継ぎの線に例えて見本を見せてくれました。分かりやすいです!

道具箱を金継ぎの線に例えて研ぎ方の見本を見せてくれました。分かりやすいです!

何よりも恐い「研ぎ破り」。この経験がある生徒さんは、慎重すぎるくらい丁寧に研ぐことの大切さを知っています。粉を固めた上を、スポンジやすりで段階的に乾研ぎしていきます。

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番手の荒い1200番→1500番と研ぎ破りに注意しながら磨きます。

丁寧に研いだら、先生に状態を確認してもらい、「磨き上げ」に進みます。

磨き粉(コンパウンド)を指で塗りつける様にしっかりと磨いていきます。必ず下から支えながら力が補修した箇所に加わらないように注意します。

コンパウンドで磨いてツヤを上げていきます。

コンパウンドで磨いてツヤを上げていきます。

脱脂綿で拭き、最後に余分な粉をペーパーで拭き取りながら磨きます。

拭きあげるときもツヤが上がるので、しっかりと磨きます。

拭きあげるときもツヤが上がるので、しっかりと磨きます。

こうして完成した金継ぎの器たちは、生徒さんの力作揃いです!!

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こちらの卵殻ブローチ。気が遠くなるような地道な作業ですので、今日は完成に至らず、、。綺麗なグラデーションの完成が楽しみです◎

行庵先生は漆芸に留まらず造詣が深いので、教室内での会話も蒔絵の技法に始まり、ご近所の美味しいもの話や世界の歴史など…会話のキャッチボールが続きます。生徒さんも、最近観に行った展示会の話しをされたりと、情報の交換の場としても楽しんでいらっしゃる様子。和気あいあいとした雰囲気が心地よいです。

行庵先生、ご参加いただいた皆さん。今回の「深める金継ぎと深みにハマる蒔絵教室」全7回、お疲れ様でした!引き続き、「行庵先生の金継ぎ蒔絵道場」も開講し、まだまだ皆さんのチャレンジは続きます。

これからご参加いただく方も、きっとこの沼にハマることでしょう。笑