みなさんこんにちは、スタッフのなこです。

すっかり秋の陽気になってきましたね。
私は一番すきな季節なので心がうきうきしています。

美味しいものや、うつくしい自然、秋の楽しみはいろいろありますよね。
私は寒くなってくるとスープをコトコト煮込むのですが
草木染めもスープ作りにどこか似ています。

寒くなってくるこれからの季節、おうちで草木染めチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
今回は、夏の終わり9月にオンラインで開催したマリーゴールド編の様子をお伝えします。

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染料として使ったドライマリーゴールドは元気をくれるようなパキッとした黄色に染まるので、染めている過程も楽しんでいただけますよ。
1回目はミョウバン媒染、2回目は鉄媒染で染めました。鉄媒染はカーキ色に染まり全く表情が変わるのもマリーゴールド染めのおもしろいところ。
初めての方から、経験者の方まで一度は試してみてほしいおすすめの染料です。

今回の「オンライン草木染め」は岐阜県と福井県の県境に位置する縄文時代からある石徹白(いとしろ)という集落で、そこに伝わる服の形をベースとした服づくりをしている「石徹白洋品店」さん。石徹白洋品店の諏訪先生とアシスタントの関澤さんに身近なところから楽しめる草木染めの魅力についてたくさん教えていただきました。

とてもやさしくて素敵なお二人

とてもやさしくて素敵なお二人

オンラインで行われたため、皆さんに各自で下準備としてドライマリーゴールドを煮出していただきました。

煮出している時から、マリーゴールドのいい香りが空間をふんわりと包み込んでくれます。
「染める」という作業は、布が染まるところだけではなく過程も五感をつかって楽しめることが魅力だなあと感じます。

今回は模様をつけて染めるのでジャバラ状に折ったハンカチをビニール紐で巻いて均等な柄がつけられるようにします。縛り加減や紐をかぶせる範囲がどれくらいになるのかによって模様はそれぞれになるので、この折り目を作る段階で作る人の個性が出てきます。
折り目をつけるのも、紐で縛るのもどちらも加減がむずかしいですが、不格好でも大丈夫。同じ柄は一つとしてないので、どんなものも個性としてすてきになってくれますよ。そんな器の広い模様付け、おすすめです。

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いよいよ染めの工程に入っていきます。
マリーゴールドを煮出した染液にハンカチをいれていきます。
やさしく菜箸などで、折り目にもしっかり染液をいれるのがポイント。
マリーゴールドは色がはっきりとしているので、ぐんぐんと染色されていくのがわかります。

しばらく染めた後、媒染液であるミョウバンを薄めた液につけます。
これをすることで、染めた色がしっかりと中に入ってくれます。
折り目の奥にも入るように、菜箸で開いてあげたりしてくださいね。

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この工程を2回、繰り返します。
マリーゴールドは染まりやすく色も鮮やかなので1回でも大丈夫ですが、二度繰り返すとよりきれいに色が浸透してくれます。

そのあと、水でよく洗い流し、干したら完成です!
時間はじっくりかかりますが、工程自体はとてもシンプル。
コトコト煮込む時間がほっと癒されるので、寒くなってきたこの季節にぴったりだなあと思いました。

みなさんのミョウバン染の作品はこちら!

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本当に濃さも柄も個性豊かでおもしろいです。
ご自身で他のものを染めてみたり、お子様の洋服を染めてみたり、、
多種多様な作品がそろいました!

一週あけて、鉄媒染も教えていただきました。

鉄媒染は鉄屑と酢とお米の研ぎ汁を混ぜ、しばらく常温に置いて発酵させた液を使いますので、事前準備として皆さんにそれぞれご自宅で媒染液を作っていただきました。

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発酵した媒染液がぐつぐつと泡立っているのがひとつの目安になります。季節や環境にもよりますが、匂いがお部屋に広がる場合もあるので、注意です。
なかには、発酵の匂いもいいですよね〜なんて方もいらっしゃいましたよ。笑

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染めの工程は、ミョウバン媒染のときとほとんど同じ。
前回の柄と反対になるようにハンカチを折りたたみ、紐で縛ります。

マリーゴールド染めの特徴は、ミョウバン媒染と鉄媒染で色の差がはっきりしていること。
ミョウバン媒染は、マリーゴールドらしい鮮やかな黄色、鉄媒染は、落ち着いたカーキ色に染まります。
そのままの黄色でもじゅうぶん可愛いですし、色のコントラストを楽しむのもすてきです。
なので、柄が重なりすぎないように染めるとより複雑な柄になっておもしろいと思います。

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今回も染めの工程を2〜3回繰り返して完成です!

二色になるとより個性が出てきますね!
みなさんの作品、どれも素敵でした。

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ご自身で、他の植物を試している方もいて草木染めを楽しんでくださっている様子がとてもうれしかったです。
聞いたことはあるけれど、なかなか機会がなかったと言う方も
一度試してみると、案外簡単。身近な植物でやってみます!というお声もたくさんいただきました。

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季節を感じながら、近くの植物から色をいただく体験。
みなさまもぜひ、やってみてくださいね。
にっぽんてならい堂でも石徹白洋品店さんと一緒にまた他の植物での体験を開いていきますのでお楽しみに。

石徹白洋品店のみなさま、参加者の皆さま、素敵な時間をありがとうございました!