みなさん、こんにちは。にっぽんてならい堂、学生インターンの関野菜子です。

今回は、お香作りを体験してきました。ワークショップを担当してくださったのは「Juttoku.(ジュットク)」さんです。

Juttoku.さんは、天然香料のみを原料として淡路島の職人による手作業で作られたお香を取り扱うブランド。ワークショップではお香の持つ、奥深さや豊かさを丁寧に伝えてくださいました。

常に、お部屋全体がいい香りに包まれていたワークショップの様子をお届けします。

 

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まず初めに、お香について少し学びます。お香の成り立ちや、日本に伝わってくるまで、そしてどのように広まっていったのかを歴史から教えてくださいました。

中国から日本にやってきたお香は、仏壇にお供えするだけの役割だったにも関わらず、日本人がお香の良い香りを生活の一部として取り入れていったという歴史には驚きました。知っているようで、知らないお香の世界、おもしろいです。

 

お香について学んだところで、いよいよオリジナルのお香を作っていきます。今回は、9つの香りを自分好みにブレンドしていきます。

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それぞれのお香の特徴を説明していただきながら、香りを確認。こんなにも性格が違うものかと驚きました。

いきなり自分の好きなように組み合わせるのは難しいので、最初にみんなで同じ香りを作ってみます。そこではとある歴史上の人物をイメージした香りを作るのですが…それは、ぜひ実際に体験したときのお楽しみ(笑)!

違う種類の香りが組み合わさって、一つになっていく感覚がなんとなく分かってきました。 しっかり混ざり合うと、単体で嗅いだときとはまた違った香りになって面白いです。 みんなで同じ香りを作っているはずなのに、この時点で個性も出てきていました。

完成した香りは、「塗香(ずこう)」として持ち帰ることができます。手に塗ったとたん、お香の優しい香りがふわっと香ってきて、さっそく癒されました。

 

お香をブレンドする感覚を体感したところで、次は自分のオリジナルの香りを作っていきます。

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「どんな香りがいいかな。」と頭でイメージしながら組み合わせていきます。これはもう感覚で、少しずつ足していきながら香りができあがっていくのを楽しみます。わたしは、「森の中で日の光が一筋差し込んでいる感じ」を思い浮かべながら作りました。朝でも夜でもリラックスできるような、そんな香りにしたかったからです。

香りごとの特徴を考えながら、組み合わせていって、ほんのりスパイスの効いたあったかい香りができあがりました。

 

参加した皆さんがそれぞれの香りを完成させたところで、香りを交換してみます!「こんなに違うんだ!」と驚いてしまいました。やさしい香りの人、力強い香りの人、まとまりのある香りの人など、本当に一人一人全く違った香りになっていたからです。

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そのあと、粉状のお香を成形していきます。線香か、印香(いんこう)のどちらかを選んで作ることができます。

水を加えて練り固めると、クッキー生地のようになります。印香は、それを本当のクッキーのように型で抜いて、線香は、ところてんのように絞り出して形を作っていきます。

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最後、完成したお香に自分で「香名」をつけます。私は、〈陽だまり之香〉と名付けました。ほんわかあったかい香りがお気に入りです。

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イメージした香りが、形となって名付けられて。自分だけの香りを持ち帰ることができるワークショップは、とても素敵な体験になりました。

お香の香りって、今までそんなに多くの種類を楽しんだことがなかったのですが、こんなに色々楽しめること、そして組み合わせ次第でもっと幅広く自分好みの香りを楽しめることを知りました。少しの配合の違いで、全く違う香りになるから本当に不思議です。でも、なんとなくその人の雰囲気や頭の中のイメージに合った香りになっているのですから、面白いですよね。

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私は今まで、生活の中にお香はもちろんアロマなども含めた“香り”をあまり取り入れてきませんでした。ですが、今回の体験でお香の歴史の長さ奥深さを知り、香りの不思議さにすっかり魅了されてしまいました。それに、お部屋を自分だけの香りが包んでくれているのはとっても心地よいです。

 

元々香りを楽しむことが好きな人も、これまでは触れる機会が少なかった人にもおすすめのワークショップになっています。 是非、みなさんも参加して個性豊かなお香の世界を楽しんでみてください!