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こんにちは。てならい堂スタッフのリムです。『てならい365日』に参加していただき、ありがとうございます!今回のサブテーマは「直す」ですよね。私もいろいろとノートの中に記録しています。皆さんはどう取り組んでいますか?

今まで「直す」ことについて、きちんと考えたことなんてないと思うのですが、『てならい365日』のノートに一体何を記録すればいいのか、困っている方がいらっしゃるのではないかと思い、「ヒント」のページを作ることになりました。このページをうまく活用していただき、少しでもお力になれば幸いです。ヒントは月一回程度で更新されます。毎度あがってくるヒントを読んで質問に答えながらどんなことができるか一緒に考えてみましょう。そしていいなと思えるヒントが見つけたら活用してノートに書いてみてくださいね。逆にここにはないヒントがあれば、ぜひ共有してください!

 

▼ ヒント1.質問に答えてみましょう

私はこのあいだ、コップを落として、コップが欠けてしまいました。友人からもらったコップなのに、欠けてしまって使えなくなったんです。ですが、さすがに捨てられずにそのまま置いておきました。そんなある日、「金継ぎ」という修理方法について知りました。それで早速、修理を依頼して、コップが届くのを楽しみしながら待っています。金継ぎという方法のおかげで私は大切なコップを、これからもまた続けて使えることになります。さらにその欠けのところに上塗りされた金色が、私にとって新しい思い出になるはずで、また使うことが今から楽しみです。

ここでヒント1です。あなたが持っている道具やモノの状態を確認してみましょう。下の質問に一つ一つ答えていきながら、愛着のあるものの長持ち方法について考えてみましょう。

  • •  壊したもので気になるものはありますか?
  • •  直してないけど直したかったものはありますか?
  • •  今まで直してきたものはありますか?
  • •  直してよかったと思えるものはありますか?
  • •  直すことのよさは何だと思いますか?
  • •. 直す技術を貯めていったときに、どんな未来を思い描けるでしょうか?

 

▼ヒント2.実際に直してみましょう

ここでは皆さんの日常にある道具を「直すこと」について考えてみましょう。

壊れたり傷ができたものはありますか?小さいものだとイヤリングや、穴のあいた服なども、自分で直してみることができるのではないでしょうか。自分ができる範囲からちょっとずつ直してみましょう。もしも自分では無理だとしても、誰に頼めば直せるのか、探してみるのもいいでしょう。すると周りに「直しの仲間」がだんだん増えていくと思いますよ。

てならい堂では『てならい365日』のインスタグラムもやっています。そこで参加する仲間たちと、ご自身が直したものを共有しながら楽しめます。よろしければあなたの直したものの写真も投稿してくださいね。

インスタグラム・アカウント:@tenarai365

ハッシュタグ:#tenarai365 

投稿例はこちら

 

▼ヒント3.考え方を変えてみましょう

ブリコラージュ(Bricolage)という言葉があります。「寄せ集めて自分で作る」、「ものを自分で修繕する」という意味を持つ言葉です。元はフランス語で、「繕う」、「ごまかす」を意味する動詞 “bricoler ”から由来したそうです。

今回私は、この「てならい365日」というワークショップを準備しながら、「直す」ことって、このブリコラージュという言葉と近いなと思ったんです。つまり「直す」こととはもっといろんなことができる「可能性の言葉」ではないでしょうか。

直すことは辞書の定義のように、元の良好な状態に戻すことだけに留まらず、実は元に戻さなくてもいいし、用途を変えてもいいし、いつもとは違う方向にいってみてもいいのではないかなとか思ったりします。「直す」ことには決まり事とか、正解や不正解もないんです。

これを読んでみて、改めて、何か「直してみたいな」と思い浮かぶモノやコトはありませんか?私は今夜カレーにピーナッツバターを入れて、レシピを直してみるつもりです。(創作カレーですかね笑)

 

▼ヒント4.てならい堂からの手紙を揃えて、読んでみましょう

てならい堂から3ヶ月間、月一回皆さんに「直す」ことの物語が書かれている手紙を送っていますよね。手紙を3枚全部揃えた時、この物語が完結します。

手紙が届くたびにじっくりと読んでみて、生活の一部にその手紙を置いて、改めて皆さんが思う「直すこととは何か」考えてみていただいたと思います。

これまでこちらのヒントでは、実際にモノを元の状態に戻して使えるようにしたり、誰かに修理を頼んだり、新たな機能のあるものに変えてみたり、といったことを提案しましたが、こうした行為にはどんな意味があるのでしょうか。

「直す」という技術を、だんだんと皆さん自身が身につけることで、どんな未来が想像できますか?

3枚揃えた手紙を改めて読んでみて、「直す」ことのある生活の感想や感情を自由に『てならい365日』のノートに書いてみましょう。

あるいは、『てならい365日』に取り組む中で考えた「直す」という言葉を、もっともっと探ってみてもいいですよ。

以上4つのヒントをあげましたが、いかがですか?このヒントページは『てならい365日』の今回のサブテーマである「直す」ことを、なるべく日常生活と結びつけやすくするために作られました。

そのために、実際に使っていた壊れたものを元の状態に戻してみることから、直すために必要なものなどを調べてみたり、誰かに頼むことまで提案してみました。そこからまた、「直す」ということと関係のある違う言葉に触てみて、直す行為についての自分なりの解釈を立てて、これからの歩みを想像してみましたね。

このヒントを通じて皆さんの「てならいノート」がどんなふうになっているか、とても気になります。よろしければたくさんの宝物が書かれているそのノートを持って、10月3日に予定されている共有会にお越しいただいて、他の皆さんと話し合ってもらえたらと思います。私も楽しみに、お待ちしています!