みなさん、こんにちは。にっぽんてならい堂、学生インターンの関野菜子です。

今回は、かわいらしいてぬぐいで人気の『にじゆら』で「注染(ちゅうせん)」ワークショップに参加してきました。ユーモアあふれる職人さんと、かわいいてぬぐいに魅了された体験の様子をお届けします。

 

秋葉原駅と御徒町駅の間の高架下にある「2k540 AKI-OKA ARTISIAN」というものづくりのブランドが集まるスポットに、『にじゆら』のお店はあります。店内に入ると約60種類のおしゃれなてぬぐいが並んでいます。

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今回は、お店の奥のスペースで体験をさせていただきます。明るく出迎えてくださったのは、中尾さんと田中さんです。

まずは、田中さんから注染に関する知識を教えていただきます。

注染は、その名の通り「注いで、染めるもの」。生地を何層にも重ね、型の上から糊をのせていきます。長い布を型の幅に何度もくりかえし折りたたんであるイメージです。折りたたんだ状態で糊をのせ染めていくので、同じ柄が裏表関係なく染まります。これも注染ならではの特徴です。糊をのせたあとは、土手をつくりそこに染料を注いで染めていきます。

詳しい工程は、体験しながら学んでいきましょう!

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注染について学んだところで、いよいよオリジナルてぬぐいを作っていきます!

 

最初にてぬぐいのデザインを決めていきます。体験で使用する染料は、6色。ですが、混ぜることができたり染料の注ぎ方で模様を変えることもできるので、職人さんにアドバイスをいただきながらデザインを決めましょう。

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デザインを決めたら、早速エプロンをつけて作業開始です。まずは、糊で土手を作る練習をします。お菓子を作るときのホイップをしぼるような要領で、糊を絞り出し染料を注ぐ土手を作ります。初めは、きれいに作れず難しく感じますが、慣れてくると楽しいです!

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コツを掴んできたら、いよいよ本番。ここで、土手の作り方次第で模様を変えることもできます。注染ならではの模様にも、挑戦してみてくださいね!この時の私、「上手いね!」と褒められて内心とてもテンション上がっています(笑)

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土手を作り終わったら、染料を注いでいきます。最初に決めた配色をみながら、染めていきましょう。職人さんが、タイミングを見計らって機械で染料を吸引してくださいます。注ぐ量が多すぎても少なすぎてもいけないので、見た目以上に難しかったです。

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これで、下まで一気に染め上げてくれるのは、驚きですね。ヒュッと勢いよく吸い込まれる染料をみているのはなんだか、気持ちがいいです。

すべて染め終わると、ぎゅぎゅっと最後のひと押し。そして、いよいよ染め上がりを確認します!布をめくるときの緊張感、ドキドキが止まりませんでした…

 

そしてついに、オリジナルてぬぐいの完成です!想像よりも、しっかり染まってくれました。かわいらしい色合いに大満足です。

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体験する人、一人一人がまったく違う色合いになって個性が出るのも面白いですよね。お友達と参加して、それぞれの個性を生かした一枚をつくるのもおすすめです。

 

最後に、『にじゆら』のてぬぐいを一枚プレゼント!種類が豊富でどれもかわいいので、とても迷ってしまいました…。わたしは、このチューリップのてぬぐいにしました。

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てぬぐいは、ふきんなどとして使い込んでいく、プレゼントのラッピングとして活用する、お部屋に飾る、など使い方は様々!お気に入りのてぬぐいを見つけて、生活の中に取り入れてみてくださいね。

 

お店での体験では、染める工程までになります。周りの茶色い部分は、糊がついている状態です。なので、家に帰ってから、水で洗い流す必要があります。私はお風呂場で洗いました!洗い上がって、真っ白な生地にカラフルな柄がよく映えて、さらに印象が変わって面白いです!

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最後、持ち帰ってから自分の手で仕上げる体験は新鮮でした。手間はかかるけれど、その分愛着が湧いてきます。何に使おうか、考えるだけでワクワクしてきますね!てぬぐい4枚分の長さがあるので、切っていろいろ活用したいと思います。

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今回の体験で、はじめて「注染」という染め方に触れたのですが、注染ならではの、柄や色の出方の繊細さを実際にやってみることで感じることができました。自分でやったからこそ分かる、その技術のすごさや職人さんの作る商品の技術の高さがあります。また、普段はあまり触れることのないてぬぐい、なんとなく地味で扱いづらい印象がありました。ですが、本当にかわいくておしゃれなものが多く驚きました!お手入れをすれば、使っていても長持ちしてくれるそうです。むしろ、どんどん自分の手に馴染んでいくのも嬉しいですよね。

そして、中尾さんと田中さんが本当に面白いです!お笑いコンビのように息の合ったお二人のおかげで楽しく体験することができました。ありがとうございました!

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是非みなさんも『にじゆら』で、じぶん色のてぬぐいを作って、注染、そして、てぬぐいの魅力に触れてみてください!