こんにちは。てならい堂スタッフのまるです。
暑い日が続き、蝉時雨が降り注ぐ8月、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

僕はずっと気になっていたベランダコンポストを始めてみました。
すでにやられている方、小店でぜひコンポスト術を教えてください!

さて、ひみつの小店では、小物を仕立てる和裁ワークショップを2週にわたって行いました。
7月に行った藍の生葉染めワークショップに参加した方の中で希望された方がご参加くださいました。
というのも今回のワークショップ、自分で染めた藍の布を使って小物をつくっていくんです。

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夏っぽい爽やかな色ですよね。自分で染めて、自分でつくった小物はまさに、愛着もひとしおですよね。

4組の方々にご参加いただき、いつも和裁教室などでお世話になっている仕立てのプロ、ツヅクキモノの林先生に教えてもらいました。
夏休み中のお子さんも参加してくれましたよ。ずっと集中を切らさず、

はじめに、針と糸の選び方や指の使い方、運針を練習し、簡単なふきんをつくります。
そして、箸袋、ティッシュ入れ、ブックカバーから自分のつくりたいものを選び、実際につくっていきます。

img_6221まずは運針の練習から。
親指と人差し指をぴんと伸ばし、汚いものをつまみ上げるように針を持ちます。

ポイントはリズム。
もちろん針を動かしていくのですが、どちらかというと布を持つ手の方をリズミカルに上下していくイメージです。

練習していくうちにどんどんのめり込んで、自己流になっちゃうんです。自分の指なのに思うようにいかないもどかしさが運針をならうみんなが通る道なのでしょう。
ミシンすらおうちにあるところが少ない今、運針をしているみなさんの姿をみるとなにか懐かしさ、温かさを感じました。

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白い布で練習したら、にじゆらさんの手拭いでふきんをつくっていきます。
和裁用の小手でアイロンをして、筋をつけながら縫っていきます。一辺縫い終わるごとに”糸こき”をして、生地の歪みやよれを整えていきます。かけ針で挟んで左手で引っ張って右手で伸ばす、欠かせない工程です。

先生は普段テーブルを使わないので、かけ針ではなく足の指に挟んで縫っているそう。かっこいい。

そして、布の端を中に折りこんで始末する”折りぐけ”も和裁ならではの技術です。
見えない裏側も綺麗に処理する。
そんな美意識から生まれ、裾上げや浴衣の仕立てにも使われる技術です。

おうちでも練習してきてね!と1回目の運針はふきんづくりの途中で終了です。

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そして、1週間ぶりの運針。ついに小物をつくっていきます!
みなさん自分のものをつくる緊張感は今までにないものを感じます。

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みなさん手が攣りそうと言いながらも手際が良く、すごく綺麗な縫い目、縫幅いで縫っていきます。
五感で覚えたてならいは身体に染み付いているのでしょうか。

そしてついに、みなさんの技術と味が合わさった小物完成です!

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 ミシンすらおうちにあるところが少ない今、運針をしているみなさんの姿をみるとなにか懐かしさ、温かさを感じました。

参加者の皆さん、ツヅクキモノの林先生、ありがとうございました!

運針教室は定期的に開催していますので、ぜひご参加ください。