こんにちは。てならい堂スタッフのまるです。
連日の暑さの中、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

こまめな水分補給を忘れず、どうかご自愛くださいね。

 

前回に引き続き、「拭き漆」ワークショップ2回目の様子をお伝えします。

今回は漆を塗ったお皿の目止めからです。

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目止めは、木の道管や繊維の穴をたいらにするために行います。

漆がお皿に過度に吸い込まれないようにする役割もあるので、木そのものの美しさを損なわないために欠かせない工程です。

 

砥の粉(とのこ)を水に混ぜ、そこに生漆を混ぜていきます。

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砥の粉に水を混ぜます。きな粉みたい。

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さらに生漆を混ぜます。ピーナッツバターみたい。

それを、木目に合わせてウエスで刷り込んでいきます。

 

すでに漆を塗っているので、途中でどこを塗ったかわからなくなっちゃうんです。

手袋越しに質感を、ぐっと目を凝らして表面の色や光沢を、確実に感じつつ全体を塗ります。

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上と下で微かな色の違い、わかりますか?

 

そして前回と同じく、すぐに新しいウエスで表面を拭き取っていきます。

表面に残さないよう、しっかりと拭き取ったら一通り工程は終了です。

 

ですが、重ね塗りも漆塗りの醍醐味。おうちで何回重ね塗りするか、どこでとめるかは自分次第です。

漆は塗る、拭く、置く、の工程を丁寧に繰り返すほど、色味が深く、光沢が増していきます。

おうちにあるお箸や大切な道具も自分で塗ることで、さらに愛着が湧きますよね。

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お気づきの方も多いと思いますが、ワークショップ全体通して写真が茶色です。(僕のせいでもありますが)

写真では伝わりきらない、質感、匂いなど、五感で感じるワークショップにぜひご参加ください。

神楽坂にあるひみつの小店もお気軽にお立ち寄りくださいね。

 

黙々と自分のてもとに集中する時間。その場にいるみんなで笑い合い、お話する時間。

そんな時間が同居する拭き漆ワークショップ。

 

ご参加いただいたみなさん、梅澤先生、ありがとうございました。