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こんにちは。てならい堂スタッフの丸山です。

天野先生のしっかり金継ぎ教室。6回目である今回は、佳境に入る”粉蒔き”です。

しっかり金継ぎ教室は、呼吸を止めるほど集中する時間とそこからふわっと和む時間の緩急が心地よい教室です。今回の工程は特に、みなさん深く集中して取り組まれていました。

前回の部分を整える”研ぎ”をして、丁寧に下準備をしたら最後の漆を塗っていきます。

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漆を塗る筆運びに関しては、以前の回でも練習しましたが、やはり絶妙な力加減は至難の技ですね。均等で細くなるよう幅に気をつけながら、今回は漆の厚みにも気をつけます。

漆が厚すぎると、この後に蒔く粉が沈んでしまうためです。実際の厚みのイメージは、先生がイラストで教えてくれました。

各自、先生に塗りの最終チェックしてもらいます。ルーペも使わないで塗り残しや線からはみ出た箇所を見つける先生の目。”見ている”というより違和感を”感じている”ようです。

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蒔きの工程では、毛棒(けぼう)や真綿(まわた)などの道具を使います。金属粉の種類によって道具を分けます。

いよいよ粉蒔きです。錫仕上げ・金仕上げ・銀仕上げなど、お好きな仕上げをお選びいただけます。完成形の雰囲気を大きく変えるので、器や自分のイメージに合わせて金属粉をお選びください。

まずは錫粉で練習。毛棒の先に粉をつけて狙った場所にパッパッと落とすのですが、これが思うように蒔けない方続出。器を持っている親指のほうが錫仕上げされていっちゃいます。

そして練習が終わったら、金属粉を蒔いていきます。トントントンと指を使って落としていきます。ある程度の粉の量を落とさないと、毛棒のほうに漆が付いちゃうので、量も気をつけながら、場所も気をつけながら。

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粉の色は金っぽいですが、錫です。磨いた後に風合いが変わります。

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こちらは金仕上げです。器の中側の部分は蒔くのが難しく、先生がお手伝いしながら仕上げました。

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粉を蒔いた器は1週間ほど置いておきます。

粉を蒔いた器は1週間ほど置いておきます。

みなさん本当に素敵な仕上がりになりました!完成までもう少し。次回は蒔いた粉を磨く工程に入り、今までやってきたことのおさらいもする予定です。

また次回もお楽しみに!