こんにちは。

てならい堂スタッフの大石です。

なんだか最近は寒い風がピューピュー吹いて、余計に寒く感じますね。

先日、2021年最後の金継ぎ教室を開催しましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

 

2回目となる今回の金継ぎ教室、割れの接着と、欠けを埋める工程を行いました。

割れは今回が初めての作業ですね。まずは上新粉でつくった糊を練って、ヘラの使い方の練習をします。

ここへ生漆を混ぜた「糊漆」で器を接着していきます。

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生漆を加えると、見た目はチョコレートムースのような感じです。

生漆を加えると、見た目はチョコレートムースのような感じです。

接着の作業は今回一番神経を使うところ。ずれの無いように、いろんな角度から確かめながらくっつけていきます。

破片が数や割れ方によって難しさも様々。重力で落ちてしまわないように、持っている手で押してしまわないように、考えながら合わせます。

先生は破片が多い場合はあらかじめ番号を振って、シミュレーションしてから行うそうですよ。

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先生の最終チェック。僅かなズレも見逃しません。さすが!

先生の最終チェック。僅かなズレも見逃しません。さすが!

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ズレが無くなったら、テープで固定して乾燥させます。

大変な割れの接着もひと段落。ここで一息つきたいところですが、続けて欠けを埋めていきますよ。

欠けを埋めるのは、糊漆にコクソ綿(麻の繊維)と、地の粉を混ぜ合わせた「刻苧」と呼ばれるもの。

一気に埋めてしまうと「刻苧」が中まで乾かなくなってしまうので、今回は半分くらいでやめて、次回残りを埋めていきましょう。

今度はツナマヨのような感じですね。

今度はツナマヨのような感じですね。

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今回は工程が多く、教室の時間も少し押してしまいました。みなさん本当におつかれさまでした。

次回は年を跨いで、来年になります。1か月ほど空くので忘れてしまいそうですが、金継ぎキットをお持ちの方はお家でも復習してみてくださいね。

それではみなさん、素敵な年末年始をお過ごしください。