にっぽん てならい堂「ひみつの小店」で開催する、【できたての箒展】

まちづくり山上(やまじょう)の職人さんが作る中津箒の美しさや使い心地、そしてこだわりを、あなた自身の目や耳や鼻や触覚で確かめ感じてみて、あなたの生活にならどんな風に使えるのか使ってみたいかイメージをしてみて欲しい展示です。

会期中は、さまざまな“ほうきのてならい”もおこないます。良質で美しい箒とその文化を残そうとする人たちから、箒のことを聴いて、箒を一緒に触って、改めて皆さんと一緒に箒のことを知ってみたいと思っています。

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箒(ほうき)。

かつてはその地域一帯の財を潤すほどにもなった箒づくりでしたが、戦後の高度経済成長に伴って「より大量により安く」が求められるように。海外生産やプラスチックなどの化学素材にとって代わられた天然素材の手作り箒は、日本の住環境の変化や電化製品の広がりにも押されて一気に衰退し、機能と美しさを兼ね備えた箒を作る職人もいなくなってしまいました。

 

そもそも「箒で家の中を掃除する」ということからさえ、遠ざかってしまった私たち。今や箒についても通り一辺倒のことしか知りません。

でもね。手塩にかけて育てられた素材を使って、簡単には壊れないように、軽い力でもしっかり埃をかき集められるようにと卓越した技術でしっかり編み込んで作られた箒が、どれだけその威力を発揮するか、それを知ってしまったら。もう箒から目が離せなくなってしまうんですよ。

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まちづくり山上さんが作る中津箒のこだわりは、その素材作りから。

中津箒の復活は、一時期は入手さえ困難になったホウキモロコシの種を少しずつ集め、栽培し種を増やすことから始まりました。その種を無農薬で自家栽培し、日々手入れをして十分に育つ頃を見計らって収穫します。

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収穫したホウキモロコシは変色のスピードが早いため、収穫後すぐに脱穀をします。その後天日干しして穂先や茎の水分を乾燥させるのですが、穂先の部分は日よけをします。これは穂先に程よい青さを残すというためでもあります。これを行わずにいれば作業工程はもう少し簡略されるのでしょう。けれどもそれでは使いやすく美しい箒にはならない、とまちづくり山上さんは考えています。その想いがあるからこそ炎天下のもと、けしてラクではない工程を惜しまずにおこなっています。

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手塩にかけて揃えられた箒の素材。ここから1年間の新しい箒づくりが始まっていくのです。だから今回の【できたての箒展】では、収穫されたばかりの素材で作られた“新ホウキ”が並ぶというわけなのです。

 

そして前置きが長くなってしまいましたが、この素材を使った手箒を、あなたと箒職人のコラボレーションで作りましょう、というのがこちらのワークショップです。

場所はまちづくり山上さんの本拠地、神奈川県愛甲郡愛川町・中津。開催は冬なので、さすがにもうホウキモロコシの畑が見られる季節ではありませんが、どのような場所がかつての箒の一大産地だったのか、まちづくり山上さんがどのような想いで、中津箒とその箒づくりの文化を残そうとしているのか、その場所に訪れたら分かると思います。

私たちは完全な、箒づくりのシロウト。残念ながら、数日かかっても穂先の抜けない丈夫な箒は作れそうにもありません。ですから今回、中津箒職人の小林研哉さんに箒の途中までを作っていただきます。そしてワークショップ当日は、作業の残りを参加するあなた自身で行っていただき、手箒を完成させてください。

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これが、手箒のそれぞれの名称。

手箒は片手で使うわけですが、掃くときの体勢や力のかかり具合、重心の位置が考えられた完璧なカタチなのです。そして、胴の部分に竹のくさびを打ってあるのがお分かりになるでしょうか?この一点で、箒と持ち手の柄をしっかりと固定しています。編み目もこれは単なるデザインではなく、穂が抜けたり全体が緩んでしまったりということがないように、しっかりそして力強く編まれているんですね。

この①胴から→②耳→③玉→④大綴じまでを事前に小林さんに作っていただきます。皆さんは、⑤中綴じ→⑥小編みを、エッチラオッチラ編んでいただくことになりますが、この作業も穂先をギリギリまでしっかり固定するための細かく大切な部分です。

そしてなんと今回!嬉しいことに、この①②③④⑤⑥それぞれに、お好きな糸色をチョイスしていただくことが可能になりました。(山上さん、小林さん、本当にどうもありがとうございます!)

お申し込み時に、①~④それぞぞれの糸色を選んでください。どんな配色が綺麗かな?とウンウン悩んでくださいね。オール一色で作るという、潔さもOKです。

⑤⑥は、ワークショップ当日に決めてください。小林さんが途中まで編んでくれたその糸目に、最後にどんな色を足しましょう?今から想像するだけでワクワクします。

 

ちなみに、箒を編む前の重要な工程である「草選り(くさえり)」も、皆さんにおこなっていただきます。いわゆる、それぞれの箒に適した穂を同じ規格ごとに選定していく作業です。掃き心地を決める重要な工程。昔は熟練した職人が行っていたそうです。

 

そうやって完成した箒を持ち帰っていただきますと…無事に!年末の大掃除に間に合うわぁ~、というシステムですね。これを手に入れたからといって部屋がキレイになるわけではありませんから、あしからず。ちゃんと掃除はしてください、笑。

個人的には、ぜひラグやカーペットを掃くのに使ってみて欲しいと思います。この手箒は、本来畳の目に入ったごみや埃を掻きだすのが得意な道具。つるりとしたフローリングはもちろんですが、ラグやカーペットで使っていただくと…ギャャ~!と思うほどのあれやこれやが出てきます、汗。しかも、静電気が起きず髪の毛なんかも絡まないので、本当に掃くのが愉しい。小さなお子さんがこれを持って、えいえいっと掃除のお手伝い(のマネ?)をするようになったという話も聞いたことがあります。

何を選択していくのか、それは皆さん一人一人に委ねられています。そのときどきのライフステージで選ばれる優先順位も変わってくることでしょう。でも、そこに「箒」という選択肢を加えてみることもアリじゃないかな。そう思います。

まずは、あなたの五感を使った箒づくり、参加してみてください!


片手ですっと床につけたときに、穂先が揃いムリのない体制で掃けるようにと、穂先があえて斜めになっている、考え抜かれたカタチ。

片手ですっと床につけたときに、穂先が揃いムリのない
体勢で掃けるようにと、穂先があえて斜めになっている、
考え抜かれたカタチ。

糸色は、白・グレー(山葡萄枝の皮)・淡赤(ホウキモロコシの種)・淡青(藍)・青(藍)・黒から。①~④は申込時に、⑤⑥はワークショップ当日にその場でお選びください。

糸色は、白・グレー(山葡萄枝の皮)・淡赤(ホウキモロコシの種)
・淡青(藍)・青(藍)・黒から。①~④は申込時に、⑤⑥は
ワークショップ当日にその場でお選びください。


皆さんにはこんなかんじで頑張ってもらいます。ちょっと大変、でも楽しい。

皆さんにはこんなかんじで頑張ってもらいます。
ちょっと大変、でも楽しい。


 

内容 : 

箒職人・小林研哉さんによる箒づくりのデモンストレーションを拝見し、まちづくり山上の代表・柳川直子さんから中津箒のおはなしを聴いて、あなただけの手箒を作ってください。

日時 :

2019年12月7日(土)13:00~

サポート会員価格 13,500円 ゲスト価格15,500円(共に税抜)
※約210分(3時間30分)を予定しています。
※10分前よりオープンしています。

申込締切:11月 30日(土)

スペック:

本体:約 全長90cm×幅20cm×厚み4㎝/ホウキモロコシ・木綿糸(草木染め)・竹

定員:  6名
場所 :

まちづくり山上/箒博物館「市民蔵常右衛門」
神奈川県愛甲郡愛川町中津3687-1

持ち物 :

 大きく汚れることはありませんが、汚れてもよい格好もしくはエプロンをお持ちください。セーターは引っかかる可能性がございます。またネイル等傷がつく可能性がございますのでご注意ください。また長時間の体験内容となりますので、必要であれば軽食や飲み物など各自でご用意ください。

その他注意事項:
※現地までの交通費等はお客様ご自身でのご手配、ご負担となります。
※準備の都合上、キャンセルは1週間前迄とさせていただきます。
※スマホからお申込いただく際に、クレジットカード決済通信中に通信が途切れてエラーとなるケースがあります。カード決済をする際は、電波の安定した状況で行って下さい。