こんにちは。てならい堂のしだです。

いつの間にか12月に入り、慌てて11月のカレンダーを剥がしました。気が付けば木々の紅葉も終わりを迎え始めていて、いよいよ冬の到来を感じます。師走に入る少し前に、国産の麻でつくる、しめ縄飾りワークショップを開催しました。

会場となったのは、てならい堂から少し歩いたところにある虚空庵さんのサロン。

講師は、創業110年を迎える麻と注連縄問屋の三代目、江藤富士江さんです。

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お一人ずつ国産の精麻(以下、麻)の束を配った後は、それを3本に分けながら、それぞれの麻を手でなめしていきます。しめ縄のことを七五三縄と書くこともあるように、数字にも意味が込められていると言います。

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まずは、麻をなめす作業から行います。繊維が固い状態なので、綯(な)いやすくするために柔らかくしていきます。寄り分けた麻をそれぞれ手でなめしていくのですが、これは祓い浄めの所作に通じているそうです。しばらく行っているうちに、だんだんとツヤが増してくるのが分かりました。

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日本では昔から、左を「聖(神聖)」、右を「俗(日常)」とする考え方がありました。しめ縄も神様の依り代となるものなので、左綯(な)いに捩(もじ)ります。しめ縄は、神様への感謝のカタチであったこと、強い想いが込められたものであったことを伺いました。

そんな話を聞いた後は、麻を捩(もじ)る作業に入ります。2本の麻を使って捩っていく動作のお手本を見た後、いざやってみようとすると、手の動かし方や方向など、どっちだったかなと迷ってしまう方も。江藤さんはお一人お一人に動作をレクチャーして回り、慣れた手捌きに感心しながらも、手伝ってもらいながら進めていくと、徐々に形になってきました。

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手先の作業かと思いきや、手のひら全体を使ったり、足を使ったりと、思いのほか全身を使う動作です。徐々に慣れてきて、皆さんそれぞれのカタチが見えてきました。

段々と手が覚えてきて無意識に手が動くようになり、没頭して作り上げていくことができたという参加者の方も。

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今度は、3本目の麻を使い、3本撚(よ)りの縄を組み上げていきます。麻同士の重なり合う音を聴きながらしっかりと力を込めて行っていくうち、麻のツヤもさらに増して、龍が瀧登りをするが如く、立派なしめ縄が形を現しはじめます。

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いよいよ最後の工程に入っていきます。

しめ縄を、思い思いのカタチに整えていく作業です。

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しめ縄飾りは、地域により形も変わります。飾る場所や作り手により、様々なカタチがあります。

これは、しめ縄を作り、玉飾りにアレンジしたものです。

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稲や御幣を使って飾り付けたりしながら、それぞれに個性的で、想いや願いが込められた素敵なしめ縄飾りが出来上がりました。これで、年神様をお迎えする「神様の依り代」の完成です。来年はとても素晴らしい年になりますね。

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虚空庵さんのサロンは、しめ縄飾りと一緒に撮影すると映えるスポットがたくさんあって、思い思いの場所で、出来上がったしめ縄飾りと共に記念撮影を行いました。

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ワークショップの最後の〆(しめ)に、虚空庵のオーナー原田さんのご好意により、淹れたてのお茶を振る舞って頂きました。これがびっくりするほど甘くて美味しくて。美味しいお茶の淹れ方も聞くことができました。

お茶を呑みながら、麻に関するあれやこれやのお話を伺っていると、時間が幾らあっても足りないくらいに、あっという間のひと時が流れました。

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参加された方には、特価で貴重な麻の素材を販売頂いたので、ご自宅でまた作られた方もいるのではないでしょうか。来年も、また麻光の江藤さんと一緒にしめ縄飾り作りの体験を行っていきたいと考えていますのでお楽しみに。

江藤富士江さん、参加者の皆さん、素敵な時間をありがとうございました!