みなさんこんにちは。てならい堂スタッフの日野です。
1月末にはじまった「たつけづくりオンライン講座」、2回目を開催しました!

前回は裁断までの工程で終了となりました。今回はその状態からのスタートです。みなさんに裁断していただいたパーツがこちら。

そして、今回からいよいよ本縫いにはいっていきます!その前に、前回一部終わりきらなかった裁断残りを先にやりました。ふくらはぎを調整するためのパーツを切り出すための裁断でして、これは前回までの裁断がすべて終わることでやっと出せる寸法です。裁断にも順番があるというのを、間近で感じました・・!ひとつひとつの手順を踏んで、パーツをつくりだしていけるのですね。

さて、ここまで終わったら、やっと本縫いへ!
裁断をしたパーツをひとつひとつ組み合わせていきます。

今後の基本にもなる、基本的な縫い方を教えてもらいました。まずは小さい三角のパーツから縫っていき、縫い始めと縫い終わりは、折り返し縫いをして強度を保ちます。

作業の合間には、先生から石徹白のたつけの話などもしていただきました。

昔はものがなかったので、たつけは麻でつくられていたそうです。畑で大麻を育てて麻の繊維をとってつくっていたとのこと。麻なので、かなりざっくりした粗い布目でつくられていて、布も粗いので縫い目も粗く、かなりザクザクした質感だったようです。


また、たつけは作業着として使われていたので、おばあちゃんたちは毎年1枚はつくっていたそうな。去年つくったものは洗い替えてボロボロになるまで使っていたとのことです。ものを大事に使っていく姿が思い浮かびます。今回私たちも一冬かけてたつけを一着つくっていますが、昔も秋冬は機織の仕事、春に向けて仕立てていく生活を送っていたようですね。

次回は、今回お話しいただいたような当時の実物などもみせていただく予定です!


そんなたつけのお話を伺いつつ、前ズボンのまたがみ、後ろズボンを順々に縫い合わせていきました。

最後は、ズボンの裾のシルエットを決めていきました。裾のシルエットを決めるのに、マチの幅が関わってきます。このマチの幅もみなさんそれぞれにカスタマイズしてつくることができます。ストレートにすっきりしたシルエットがいいのか、動きやすいほうがいいのか、その好みの幅間などを決めて終了となりました!

次回は今回よりも長い距離を縫っていく予定です。手縫いで縫い進めていくのが大変な回となりそうですが、ご参加のみなさま、引き続き楽しみながら縫い進めていきましょうね!

それではまた次回に!