「わら(藁)」で作るしめ飾り作りのオンラインワークショップです。

お正月のしめ飾りの意味って、私たちの今の生活からはちょっと離れてしまいましたが、実際におうちで稲わらを使って縄をない、しめ飾りをつくりながら、その意味を知ってみませんか。

教えてくれるのは、山形の山の奥で農業の傍ら、わらの文化の継承のために、わら細工をつくり続ける工房ストローの高橋さん。初めての人でもできるように、優しくサポートしてくれます。

オンラインですので、画面の向こうで何人で参加してもOK。ぜひお子さんと参加して欲しいです。

しめ飾りは買うもの?大昔は皆、自分で作っていたんですよね。けれど今は飾らない人の方が多いのではないでしょうか。そもそも「お正月」ってなんでしょう。って考えたこともないですね。

その年の神様である年神さまをお迎えして感謝をし、また一年間守ってもらう、それがお正月の信仰だそうです。そして、しめ縄は神様が来る場所の結界。しめ縄とは神社のものと思いきや、元々は庶民の信仰であって、神社の方が後なんだそうです。そしてしめ飾りは、その結界であるしめ縄にお正月特有の飾りを施したものです。

うーん、知らなかった。あるいは聞いたことがあったのかもしれない。けれどもしっかりと自分の中に”浸透させる”ために、体験を通じて知っておくという方法がありますね。

かつてはわらは身近な素材でしたが、社会の変化で残念ながら手に入らなくなり、作らなくなっていったようです。

縄をなうには、コツがあります。多分、しばらくは苦労すると思います。オンラインでもどかしいかもしれませんが、いつか道は拓けますので、辛抱強く参加してくださいね。

縄をなうには、コツがあります。多分、しばらくは苦労すると思います。オンラインでもどかしいかもしれませんが、いつか道は拓けますので、辛抱強く参加してくださいね。

今回は、山形から藁を取り寄せてご自宅に必要な材料をお送りし、オンライン越しに全てのわら細工の基本となる、わら縄の綯い方から教わります。「縄を綯う(なう)」とは、ほとんどの人が言葉でしか聞いたことはないのではないでしょうか。

そしてしめ縄の形にした後、正月用の飾り付けを2種類から選んで、作ります。

縄をなう作業は、お二人いた方がやりやすいそうです(一人でもできます)。今回はオンライン体験ですので、ぜひご家族でお子さんも一緒に参加してください。


(a)白い稲穂

(a)白い稲穂

(b)末広

(b)末広(追加料金となります)


今回、つくり方を教えてくれるのは工房ストローの高橋さんです。「わらの文化は生きた地域の宝。」そうおっしゃる高橋さんは、山形県にある真室川町という地域で、農家をしながら、わら細工の技術やわざ、その文化を様々な世代に広めていきたいという想いで活動されています。

以前は、生活の衣食住の隅々まであったわら細工、それが瞬く間になくなって技術も風前の灯ということで、これはなくしてはならない、ぜひ残していきたいという想いで、自ら引き継ぎ、つくり方を学んでいったそうです。

高橋さん曰く、わらは人の手の加え方によっていかようにも変化し、小さいものはオーナメント、大きいものだと円座やござなど、一つの藁からいろんなものがつくれて、その可能性が広く魅力的な素材だといいます。

私たちの生活から遠くなってしまったわら細工を、身近な生活に取り入れ、今の生活にぬくもりを与えるような作品づくりを目指している高橋さん。ぜひ、そのわら細工に込めた想いなども、当日直接聞いていただければと思います。

正月を迎えるに、わらでしめ飾りを自分で作ってみるというのは、多くの人にとって初めての体験になると思います。けれども、正月飾りをわらで作ることの意味は神様を迎える飾りを作るだけに留まらないのではないかと、てならい堂は思います。

それは、かつてあった「自分の近くにあるものでなんでも作る」という生活。逆に現代は、何気なく使っている気軽な道具が、実は地球の裏側から届いたものであるような時代です。そのことで私たちは「安くて便利」を享受しているかもしれませんが、地球の裏側で何が起きているかは知り様がありません。

何が起きているかに自分が責任を持てて、そしてそこに気軽な挨拶ができるくらいの「つくり手と近い暮らし」に、なんだか憧れてしまうんですよね。

今回はオンライン越しの工房ストローさんとは、物理的な距離はあるかもしれませんが、でも気軽に挨拶できる関係を持たせてもらえることは、間違いないと思うんです。

そんなつくり手との程よい距離感を感じながら、今年は全国のみんなで正月飾り作ってみませんか。カメラの向こうに何人いても歓迎しますよ。笑