こんにちは。てならい堂スタッフの村上です。

暑くなったり寒くなったり安定しない日々が続いていますね。あっという間に5月も終わりに近づいています。

5月23日はオンラインで「初めてのダーニング教室」を開催いたしました。

2020-05-23-17

みなさんの大切なお洋服にはどんな思い出がつまっていますか?

私は古着を買うと、このお洋服は一体今までどこを旅して、どんな経験をしてきたのだろうと考えてしまいます。

沢山の思い出がつまったお洋服、できたら捨てたくないけれど、やっぱり使っているうちに穴が開いたり、汚れてきてしまったりしますよね。

そんなお洋服たちを、針と糸を使ってを可愛く直す事のできる欧州の伝統的な暮らしの技術「ダーニング。」講師はクロシェター(かぎ針編み作家)の赤星友香さんです。

全国各地から参加して下さった皆さまと、おうちでオンラインでちくちく一緒にダーニング。少人数だったということもあり、質問を交えながら楽しくダーニングの練習をしました。前回のオンライン味噌づくりワークショップにも参加してくれた方たちも多数。おうちからのオンラインワークショップという事もあり、お子さんと一緒に参加してくれた方もいらっしゃいました。

私も、おうちから参加をさせていただきました。

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自己紹介をを行った後、赤星さんにダーニングの説明をしてもらい、早速練習に入りました。最初はこちらからお送りした軍手を縫ってみます。「糸は何本とればいいですか?」「少し隙間があいてしまいました!」など参加者の皆さまの様々な質問を通じてわかった事は、意外と自由にやっていいということ。

わたしは、ものを大切にしたい!という気持ちはあるものの、子供の時から手先が不器用で、縫物は器用な人がやるものという先入観がありました。

でも、きっとお洋服を直すという技術は、特別に器用な人だけがやってきたことではなく、ものを大切にしてきた人々がずっと生活の一部として行ってきたことだと思います。

「ちょっとガタガタするくらいがダーニングの愛嬌」と赤星さん。

お洋服が時間とともにすり減ってしまうのは、自然な事だと思います。それを目立たない様にするのではなく、あえて目立つように直す「装飾ダーニング」という手法は、お洋服を時間とともに、より自分らしいものにしてくれます。

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2回目の練習の際には、持参していただいたお洋服に挑戦してくれた方も!「子供の靴下を直したいです」「このズボンも直せますか?」なんだか、ダーニングって優しい気持ちがいっぱい詰まった技術ですね。なんと、最初は横で見ていた小学6年生の息子さんが、最後には参加してくれるという場面も!ちくちく集中して、上手にズボンを縫っていました。

おうちで赤星さんと一緒に、時には一人で集中し、確認や質問をしながら行うダーニングはオンラインでやるにはぴったりのワークショップだったと思います。オンラインだったからこそ参加できたという方も。

「1回目より2回目のほうが上手にできました。」「チェックの柄がかわいくて気に入っています」「日本の織物みたい!」皆さま初めてのダーニングだったにもかかわらず、とても素敵な仕上がりになっていました。

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「靴下に穴があくのが楽しみになりました!」との声も。笑

私も、穴があいてしまった靴下を直してみました。

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なんと、手先が不器用な私にも縫うことができました。穴の開いてしまった靴下が、お気に入りの自分だけの靴下に早変わり。自分で実際にやってみると、びっくりするくらいに愛着がわきます。なにより、とても嬉しい気持ちになれました。

欧州の伝統的な家庭技術であるダーニング。世界のどこにいても、ものを大切にする気持ちだとか、毎日を丁寧に生きる気持ちには、共通しているものがありますね。周りにあるものを大切にすることは、結果として自分自身を大切にすることにも繋がってくる気がします。

こんなときだからこそ、できることってきっと沢山ありますよね。

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参加者のみなさま、赤星さん、ありがとうございました。

スタッフ村上