【てならい後記】初めてのしっかり金継ぎ教室。2022夏~4回目~
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こんにちは、てならい堂スタッフの松本です。
初回8月のアテンドから、あっという間に2ヶ月を迎えた、しっかり金継ぎ教室の4回目。
いよいよ後半は、漆を塗り重ねていく作業に入っていきます!
まずは、前回塗って乾いた錆漆のはみ出したところと表面を、彫刻刀で削っていきます。錆漆のガリガリしたところだけ、彫刻刀で削って、その後に紙やすりに水をつけて研ぐ順番が大切。いきなり紙やすりで研ぐと錆漆の荒い表面ですぐに紙やすりがダメになってしまうそう。徐々に滑らかに整えることがコツですね!研ぐことで、この後の漆が塗れる状態を作っていきます。
器の縁に紙やすりをかける時は、段差に気をつけながら錆漆と器のラインを繋げるイメージで流すように研ぐようにしましょう。
削りすぎると戻れない…、加減しながらの段差の残し具合。難しいですね。。悩んだ時は、先生に確認しながら注意して進めていきます。
タイルも同様にはみ出した漆を削っていきます。
ペーパーやすりは、水をつけて欠けや割れの大きさに合うように折って少しずつ研ぎます。
イガイガ・トゲトゲした錆漆を滑らかにするのが彫刻刀、滑らかになったけれどモコモコとした波打つ起伏を均一な面に整えるのが紙やすり。と、可愛い表現でイメージがつきやすく教えてくれた先生。さすがです!
そして、いよいよ漆を塗る工程に入っていきます。
初回に生漆を器に塗るときに少しだけ筆を使いましたが、接着面に塗っていくのは初めてです!いきなり「さぁ塗り始めましょう。」と言われてもドキドキしちゃいますよね。
安心してください。ちゃんと練習タイムがありますので。笑
筆に漆を馴染ませる作業を行なってから、今日使う「弁柄漆」で、まずはガラスの板に線をひく練習をします。
ゆっくり塗って、薄塗りを意識します。なぜなら、漆が乾いた時にシワシワとした「縮み」が出てしまうのを防ぐため。厚塗りにならないように気をつけます。さらに、アクリルの板に貼った下絵をなぞるように筆を動かし、漆の線を描く練習をして、筆の運び方を学びます。
欠け面など、広く漆を塗る際は、筆を縦縦縦と塗り、次に横横横など、一方向で塗り進めて漆を配っていくと良いそう。
練習を終えて、器で実践です!
先生にしっかりチェックしていただいて、初の漆塗り作業は終了です。
最後は大事な筆のお手入れ方法を学び、今日は終了です。
おつかれさまでした!