こんにちは、スタッフのくらです。

今年も楽しみにしていた、曲げわっぱのお弁当箱づくりワークショップ!秋田で曲げわっぱを作って20年以上になる<曲げわっぱ工房 E08 (いーわっぱ)>の伝統工芸士・仲澤恵梨さんが神楽坂ストアにきてくれましたよ。

はじめましての方はもちろん、曲げわっぱをいくつも持っていたり、ワークショップのリピーターさんなど、たくさんの方が来てくれた2日間でした◎

ちゃきちゃきっぷりがいつも楽しい仲澤さん♪ 今年もありがとうございますー!

さっそく作っていきますよ。まずはいきなり、曲げわっぱ作りでも難しい部分、<樺綴じ>のパートです。桜の皮をうすーくはいだものを、良く乾かしたのが、樺綴じ部分。蓋や本体に切り目を入れた部分に、樺綴じの細くて小さい帯になったのを通すんですが、これが、口で言うのは簡単なんだけど、とっても難しい!

樺綴じ部分は、もとはこんな感じ。仲澤さんご自身が山で梅雨の時期に取ってきている、山の恵みです。

手作業じゃなきゃできない、<切り端の最初と最後がわからなくなる>細かい秘密と、仕上がりの美しさがたくさん詰まっているパート。

樺綴じ部分、「銅なのかと思っていた!」という方がいるくらい、美しいんですが、山の自然そのものです。

このあとは、蓋部分や底部分となるパーツと、本体となる部分をしっかりぴったりとはめ込む。

安価なものは、分かれているパーツはめ込まず、のりでぺたっと上からかぶせて貼り合わせているだけのものもあるそう。
寸分狂わず素材を切り、合わせる。伝統工芸の技が光る曲げわっぱは、そこも違います。

しっかり合わせたら<脚>を入れる部分にトライ。底面のふちの、高さのある場所です。
ここを、本体に合わせて脚の長さを自分で調整していくんですが、これまた難関!!

刃物を使うだけでも難しいのに、本体と併せて長さをぴったり決めるのは本当にむずかしい!!

「この脚の部分までやるワークショップ、普通はないよ!」と仲澤さん。

終わったら脚の部分にカンナがけ。これも塩梅がまた大変。。!小学生の子も、とっても頑張ってました!

形が整ったら、お弁当箱の角に丸みがでるように、全体にお好みの雰囲気までペーパーでやすります。このパート、こだわりだすと止まらない!んですが、、、みなさんついに完成です!

嬉しいことに今回は、ベーシックで使いやすい<俵型>のほかに、かわいい<丸型>もてならい堂で初めてワークショップしました!

ころんとしててすっごく愛らしい。

俵型とはまた違った魅力があり、どちらも欲しい!作ってみたい!という方続出でした◎

仲澤さんにてならい堂に来てもらうワークショップは今年で3回目。年々、幅広い年代の方に参加いただくことが増えました。今回は小学生や中学生の子も各回来てくれました!

お母さんと一緒に参加してくれた小学校2年生の女の子。学校で初めてのお弁当箱は自分で作りたい!と来てくれました◎

みなさん共通していたのは、お子さん自身が作りたい!と思ってきてくれたこと。伝統工芸って聞くとちょっと難しそうに聞こえますが、来てくれたのがとても嬉しかったです◎

ワークショップ当日は仲澤さんの曲げわっぱお弁当箱の他にも、曲げわっぱの素材をあますことなく使ったキッチンツールやアクセサリーなど並んで、神楽坂が華やかに!

お手入れの仕方も、ばっちり教えてもらいました。みなさん、作ったお弁当箱、たくさん使って日々の暮らしでぞんぶんに楽しんでくださいね!いいものは使うのが一番♪

伝統工芸ならではの手しごとの奥深さを、いつも親しみやすく楽しく教えてくれる仲澤さん。来年は、曲げわっぱを作るだけではなく、<とってもおいしい企画>を計画中ですよ~!