【てならい後記】てぬぐいブランドにじゆらで学ぶ注いで染める『注染てぬぐい』12月
こんにちは、てならい堂スタッフの加茂です。
年末年始も目前!冬休みが待ちどおしすぎる今日この頃です。
しばらくコロナウイルスの影響でお休みしていましたが、てぬぐいブランドのにじゆらさんでの「注染」のワークショップを久しぶりに開催いたしました!
各回1組・1日2組限定の少人数での開催。今回は前回も参加くださった方と、勤め先のご友人同士の方たちが参加してくださいました。
“注いで染める“で「注染」。
何重かに折り畳んだ生地の上から染料を注ぎ、下から吸い上げることで、同じパターンをいっぺんに染めることができる、先人の知恵の賜物の染め技法なのです。
ワークショップでは、色ごとに土手で区切る→染料を注ぐの工程を体験していきます。
注染についてや、流れなどを軽く説明してもらったら、まずはどんな仕上がりにするかを塗り絵で決めていきます。
お二人で参加の際は、お二人で一つのものを染めてもらうので、塗り絵も二人で。「ここの色どうします?」と相談しながら塗る姿に、大人になってから誰かと一緒に塗り絵する機会もなかなかないし、なんかいいなぁ…とほっこりしました。
染料はその時の温度や湿度などで、色の出具合などが変わってくるそうなのですが、この日は「調子いいです!」とのことでした。
濃紺(紫)・青(薄/濃)・赤(薄/濃)・黄・茶… といろんな色がありけっこう迷ってしまいます。さらに、青と黄色を混ぜて緑に、赤と黄ならオレンジにと、混色したり、グラデーションやぼかしも楽しめます。
色を決めたら、色ごとに土手を作って区切っていきます。
「お菓子作りみたい!」とみなさんおっしゃるこの作業。確かにホイップクリームを飾り付けていくのにとても似てます。
ポイントは土手の高さと隙間ができないこと。低すぎたり、隙間があるとそこから染料が漏れて余分に染まってしまいます。
ただ、ドット部分はあらかじめ糊おきしてあるので、丸からはみ出して染まることはないので、隙間がちょっとあってもだいじょうぶ。
肝心なのは、ドットの中の区切り。色ごとに上で区切って染料を注ぐと、下のドットの中でじわっと混ざり合う、という寸法。区切り方によって、混ざり具合やぼかし具合が変わってくるのが、楽しみのひとつでもあります。
今回2回目の参加の方は、「うまくいったら嬉しいけど、どうかな…?」と、三日月や菱形など面白い区切り方にも挑戦してくれました。
土手ができたら、染料を注いでいきます!
ここがけっこう緊張する作業。「ドバッといってしまいそう…」と、そーっと注いでおられましたが、けっこうなみなみと注ぐくらいでいいそうです。写真ではわかりづらいですが、染料がじわーっと染み込んでいって「染まっている!」という感じがとてもします。
注ぎ具合でも薄めに入るか濃いめに入るかが変わってくるので、アドバイスしていただきながら、適量を注ぎ込んでいきます。
「あ、漏れちゃった…!」土手に隙間があったり、区切った部分の面積や染料の濃淡によっては、染料が漏れてしまうことも。でも、それがけっこういい味になったりするのだとか。
注いでいる段階では、最終的な仕上がりが見えないので、ドキドキわくわくしながら進めていきます。
全ての土手に染料を注ぎ終わりました!この時点でとてもカラフル〜〜
最後に、染料をとめるための液を染料と同じ容量で注いで浸透させて、終了です!
塗り絵どおり、ぴったりそっくりに染めるのは難しいですが、その時々の偶然によっていろんな表情に出会えるところがこの体験の楽しいところ。時には、職人さんも「どうしてかわからない。狙ってはなかなかできないですよ!」という、珍しい表情に出会えることも。
もちろん、狙い通りに綺麗に染まることも。上の雪だるまは薄い青と赤、黄色の3区切りでレインボーに挑戦したのですが、とても綺麗に染まりました!
体験はここまでですが、おうちに帰ってから周りの糊を水洗いして乾かして、完成となります。糊を落とすと生地の白地がでてくるので、また少し違った印象になるんだそう。
帰りにはにじゆらさんのてぬぐいをひとつ、お土産にしてもらえるのですが、実際に染める過程を経てから店頭のてぬぐいたちをあらためて眺めると、職人さんたちの技の素晴らしさにしみじみしてしまいます。(そして、柄もどれもとてもかわいい…!)
にじゆらさん、参加者のみなさん、ありがとうございました!
にじゆらさんでの注染の体験、1月はもう満席となってしまいましたが、2月も開催予定です。「てならい便り」や「締め切り・満席前通知」などでもお知らせしていきますので、気になる方は登録してみてくださいね。
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