こんにちは。スタッフのひのです。

梅雨シーズンがせまっていますね。とはいいつつ、最近は「あれ、梅雨もう明けたの?」とあっという間に過ぎていることも多々・・・。大雨が降ると川の氾濫など心配なこともありますが、植物たちにとっては恵みの雨、農家さんたちにとっても重要な時期でもあります。じめじめして嫌だなーと思うこともありますが、雨は雨なりにおうち時間を楽しめるといいなと思います。

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さて、てならい堂では、自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、3ヶ月ごとにテーマを決めて、取り組むことにしています。

2023年 6月のテーマは「自分で手を加える」です。

「手を加える」という言葉には、直したり補ったり加工したり・・・といった意味がありますよね。今回のテーマでは、そんな言葉に着目して身の回りの生活を見つめてみましょう。

ぜひ、実際に「手」をつかってみることを意識しながら、今回のテーマに向き合ってみてくださいね。みなさんのこころよい生活に、少しでも近づけますように。

  「自分で手を加える」を考えるために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂(ひみつの小店)に遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「自分で手を加える」6月の話題。

1)自分が加わり、心地よさに。

2)実際に“自分で手を加える”を生活に取り入れてみる

 ・服を染め直して、育てていく。藍の染め替えワークショップ。

 ・初めての「こぎん刺し」で津軽の伝統に触れるワークショップ@オンライン

 ・漆が選べる!初めての拭き漆ワークショップ@オンライン

3)てならい365日のススメ

1)自分が加わり、心地よさに。 

穴の空いた靴下に施したダーニング。ちょっと歪ですが笑、そんなところも愛らしく感じます。

穴の空いた靴下に施したダーニング。ちょっと歪ですが笑、そんなところも愛らしく感じます。

テーマ「自分で手を加える」。いよいよ今月でこのテーマも一旦終了です。なかなか普段意識しない言葉でもあったかなと思いますが、この3ヶ月間、いかがだったでしょうか。自分の手を実際に動かしてみるということに、改めて重きを置いてみると、手からいろいろな情報を感じとることができた人もいたのではないでしょうか。

五感の中の一つである「触覚」。手を通して自分とそのものとが関わること。

手を加えた対象が変わっていくのはもちろんのこと、その過程で、自分自身についても見えてくることがあるかもしれません。よく他人は自分の鏡だという例えがありますが、手を加えた対象を通して自分を見つめるということもできるのだと思います。自分の好きな雰囲気だったり、譲れないもの、こうすると自分は気分があがるんだ、など。

手を加えることの本質。それは、自分自身がそこに加わり、自分が反映されていくことでもあると思います。趣味、嗜好、人柄が滲み出てくるような。

コンクリートで地面を覆ってしまうのではなく、落ち葉や炭などを使って、人間だけじゃなく微生物なども住みやすいような場所にするためのワークショップに参加。いつか私の家もそんな風な場所にしたいものです。

コンクリートで地面を覆ってしまうのではなく、落ち葉や炭などを使って、人間だけじゃなく微生物なども住みやすいような場所にするためのワークショップに参加。いつか私の家もそんな風な場所にしたいものです。

どんどん手を動かしていくと、手が覚えてくる。自分の心地よさを作っていくと同時に、自分自身も形作られてくる。そしてだんだんとマッチしていく。手探りでやるから、道のりは長いかもしれないけれど、ちょっとした喜びを感じられることでもあります。

見たい風景、ほしい生活を自分でつくっていく、自分もその一部になって動いていく。心地よさを追い求めるのは、そんな過程なのではないかと思います。

大事なのは、自分の判断軸を大切にすること。やってみて確かめて、ひとつひとつ形作っていくこと。その連続がじぶんの心地よさをつくっていく。当たり前のことかもしれないけれど、着実に一歩一歩。

てならい堂が、みなさんにとって、それを後押しできる存在であれたなら嬉しいです。

2)実際に“自分で手を加える”を生活に取り入れてみる 

・服を染め直して、育てていく。藍の染め替えワークショップ。

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先月初めて開催した藍の染め替え、6月もやりますよ!古くなったり、似合わなくなった着物を上から染め直す”染め替え”は、着物にかかわらず、普段きているお洋服でもできます。

柄のあるお洋服を目立たせなくするよう渋い色にも染めることができますし、反対に真っ白のお洋服に模様をつけて染めることもできます。「長く着てそろそろ飽きてきたな・・」「ちょっとした汚れが気になる・・」「藍染楽しそうだな!」動機はそれぞれ。ぜひこの機会に参加してみてくださいね。新しく服を買う楽しさとはまた違った喜びがあると思いますよ。

■【てならい】服を染め直して、育てていく。藍の染め替えワークショップ。

・初めての「こぎん刺し」で津軽の伝統に触れるワークショップ@オンライン

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200年以上続く青森の伝統的な手仕事「こぎん刺し」。くるみボタンに施されているのを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。もともとは、江戸時代、寒さの厳しい津軽において、目の荒い麻生地を木綿の糸で刺して埋めることで、できるだけ寒さを凌ぐようにと考え施されたのが始まりなんだそうです。

そんなこぎん刺しを教えてくれるのは、青森の五所川原(ごしょがわら)で「こぎん刺し」の伝統を保ちながら、今の暮らしに馴染む作品をつくられている三つ豆の工藤さん。今回のワークショップでは”しおり”にこぎん刺しをしていきます。糸と図案の読み方のレクチャーや刺し子の練習時間もあるので、初めての方でも安心して参加できますよ!

■【てならい】初めての「こぎん刺し」で津軽の伝統に触れるワークショップ@オンライン

・漆が選べる!初めての拭き漆ワークショップ@オンライン 

漆といえば、100%天然でありながら、道具の硬さや防水性を増してくれる優れもの。漆の良さをもっと身近に感じていただくために、木のお皿に好きな漆の色を塗って仕上げていく拭き漆のワークショップ、今年もやりますよ!

一度塗った漆を拭き取って木に浸透させながら何度も塗り重ねていく技法”拭き漆”。道具を使い続けていくためにも、一度は身につけておきたい技術です。てならい堂で人気の金継ぎも主役は”漆”。既に金継ぎに取り組んでいる方も、これから習おう思ってる方も、漆の扱いに慣れておくことは一石二鳥ですよ。漆はかぶれやすく一人でやるにはなかなかハードルがあると思うので、この機会にぜひ!

■【てならい】漆が選べる!初めての拭き漆ワークショップ@オンライン

3)てならい365日のススメ

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いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、手を加えるということについて考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「自分で手を加える」といったように、こういったテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、形から入りたいという方(笑)向けに、てならい365日専用ノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。そして、もし気づきがあれば、ぜひ心のうちにとどめておいてください。また、よろしかったら、てならいに参加した時やひみつの小店に来た時に、そっとてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。 

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

ということで、今月は「自分で手を加える」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?「自分で手を加える」を考えるにあたり何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。これまでのページ(4月のページ5月のページ。)もよろしければご覧ください!

テーマへの取り組みに際し、ぜひみなさんのご感想もお聞かせてくださいね。また、「こんなことも知りたいよ」などご要望もありましたら遠慮なくお問い合わせフォームやメルマガにご返信ください。

今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、ひみつの小店(神楽坂)で、色々とお話ししましょう!


気持ちを向けること
試行錯誤すること
自分全部で関わること
自分がそこに反映されるから
最後は心地よさとつながる