こんにちは。スタッフのひのです。

今年は自分が住んでいる地域をいろいろと開拓していきたいなと思い、先日、地域で炭焼きの活動をしているところを見学してきました !地域の整備をしながら資源として活用するための活動で、近隣地域の材を切り出し、木炭や竹炭をつくる。

せっかく近くにこんな素敵な活動をしているところがあるので、炭がほしい時は、ぜひここのものを利用したいな、と思いました。子どもがもうちょっと大きくなったら活動にも参加してみたいなと思います!分野は多岐に渡りますが、みなさんも、ご自身が住んでいる地域や近隣地域でどんな活動があるか、いろいろと調べてみても面白いと思いますよ!

さて、てならい堂では、自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、3ヶ月ごとにテーマを決めて、取り組むことにしています。

2024年 2月のテーマは「生活を新陳代謝する」です。

新たな年が始まり、年始に目標を立てて今年からなにか新しく始める方もいらっしゃるかなと思います。新しく始める。古い習慣を止める。“生活の新陳代謝”と聞いて、みなさんは、どんなことを思い浮かべるでしょうか?

  「生活を新陳代謝する」考えるために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「生活を新陳代謝する」2月の話題。

1)”変化”という流れの中で。

2)実際に生活の中で“新陳代謝する“ということについて考えてみる

 ・繕って思い出を重ね続ける。初めてのダーニング教室。
でつくる

 ・ずっと続く、大切なものがたり。アイヌにまつわる展示会

 ・最高の1杯を!<おいしい>の先に出会える、コーヒーワークショップ。

3)てならい365日のススメ

1)”変化”という流れの中で。

ワークショップでもお世話になっている石徹白洋品店さんのたつけ、愛用しています。機能性もばっちりですが、背景を知っているので、より愛着持って履いています。

とある店前で、中身が使われて空になったサザエの貝が積んで置いてあり、ご自由にどうぞということだったので、ありがたくいただいてきました。オブジェとして可愛いです。

「新しいものが古いものと次第に入れ替わること」という意味の新陳代謝。「古いものと入れ替わる」というと、古いものはなにか”いらないもの”やネガティブなもののようにも感じますが、むしろ、”出していく”という行為は、時として、よくなっていくために必要なことでもあります。

例えば、悩んだり不安になったり悲しんだりといった自分の”負”の感情も、回復していくためには必要なプロセスであることも。”負”と思われる部分も否定せず、受け入れ、時間がかかるかもしれませんが昇華させていく。蓋をせずに、向き合う。そうすることで見えてくる道もある。

生活の新陳代謝についても、この”出していく”という行為は必要なことだと思います。新しい道具と出会い、暮らし方を変え、自分を変えていく。出していくからこそ、望むような自分、生活にも出会える。

でも、その時に、ちょっと一歩立ち止まって考えてみたいとも思います。たとえば、少しずつ今ある道具を入れ替えていく時に、今あるものをすぐに捨ててもよいのかどうか。今の自分にはもう必要無くなったけれど、別の誰かにとってはそうじゃないかもしれないし、まだ使い道はあるかもしれない。ゴミに出したら自分の生活からは見えなくなりますが、最終的にどのように処理されていくのか。そんなことも頭の片隅に置いておいてもいいかもしれません。

せっかく迎え入れたのならば、どう使い切れるか。私たちは、ともすると手にしているものや取り入れるものに関心がいきがちです。もちろん、それも大事です。ですが、「出したものの行く末」についても、もう少し気を留めてもいいのかもしれないな、と思います。

ワークショップでもお世話になっている石徹白洋品店さんのたつけ、愛用しています。機能性もばっちりですが、背景を知っているので、より愛着持って履いています。

黒ずんできたまな板。水気を取る乾燥が甘かったみたいです。。でも、以前まな板のつくり手さんに聞いたことがありますが、見た目上はアレですが、この黒ずみ、害はないと言います。もうちょっと気になってきたら削り直しにだしてもようかな。

新陳代謝は、よくも悪くも「常に変わり続け」ます。私たちは、自分のからだや心、人との関係、社会、と常に変わり続ける中で生きています。何がよいのか悪いのか、とても主観的で時を経て見方が変わってくることもあります。だからこそ、その時々に、そんな変化の中で自分がどう向き合うかということが大事なんだと思います。

一方で、変えていきたくないこと、というのもあるかもしれません。ずっと使っていきたいお気に入りの道具、大事にしていきたい人との関係性など。道具は手直ししながら使い続けたり、密なコミュニケーションをとって人との関係性にを強固にしたり。老化していく自分に歯止めをかけたい、というのもあるかもしれませんね。

変わらないよう努力すること。いろんなものを長持ちさせること。そうやって意識的に手を加えていくのも一つの道ですし、変化を受け入れ、その様を肯定的に捉え楽しんでいくこともまた一つの道。

生活の新陳代謝についても、何もせずとも起こることもあるし、自分の意志で生活を変える行動をとっていくからこそ起こることもある。よくなっていくために意識的に手を加えて頑張る生活もあっていいし、余計なことをしない生活があってもいい。変わり続ける世界の中で、自分はどちらが心地よく感じるか、そんな視点で考えてみてもいいかもしれませんね。

2)実際に生活の中で“新陳代謝する”ということについて考えてみる 

・繕って思い出を重ね続ける。初めてのダーニング教室。

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日々の生活の道具を見つめ、見直す中で、できるだけ捨てるものは減らしたい、そう考えた時、何を買うのか、何を買わないのかはとても大切な判断です。でも、同時に「直して使う」という判断ができたならば、それは素敵なことですよね。

大切に使ってきた思い出のつまった洋服。大切なものを繕う技術があれば、それを使い続けることができます。目立たない様に直すのではなく、好きな柄として縫い上げ、あえて目立たせる「装飾ダーニング」とも言われる手法は、新しいものに生まれ変わらせるアップサイクル的で、きっと今までよりも愛着が増すこと間違いなし。ぜひ、まだダーニングをやったことのない方は、この機会に挑戦してみてくださいね!

■【てならい】繕って思い出を重ね続ける。初めてのダーニング教室。平日会

■【てならい】繕って思い出を重ね続ける。初めてのダーニング教室。土曜日会

・ずっと続く、大切なものがたり。アイヌにまつわる展示会

こちらは、現地のミュージアムで展示しているもの。神楽坂ストアにどんなものが来てくれるかは、お楽しみに。。!

1月にてならい堂で開催したアイヌの<刺繍>と<木彫り>のワークショップやおはなし会、とても好評でした!ワークショップは終わっても、まだまだアイヌの物語はつづきます。アイヌにまつわる展示会を2/13(火)まで神楽坂ストアで開催中ですので、どうぞこの機会に遊びにいらしてください♪

10月上旬まで東京新国立美術館のミュージアムショップでも展示していた、なかなか見ることのできないアイヌの貴重な工芸品を、特別にお借りして展示しています。また、アイヌの工芸作家さんたちによる、美しいアイヌ文様のうつわや小物、木彫りの作品などもお店に並びます!ぜひ、暮らしの中に、アイヌの素敵なものを取り入れてみませんか?

■【てならい】ずっと続く、大切なものがたり。アイヌにまつわる展示会

・最高の1杯を!<おいしい>の先に出会える、コーヒーワークショップ。

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てならい堂初開催のコーヒーのワークショップ!”知識”というのも新陳代謝するのでは?ということを前回のコラムにて触れました。コーヒーは好きだけど正直詳しくない、いつもなんとなく淹れてなんとなく味わっているかも。。そんな方にとっておきのワークショップですよ!今までのコーヒーの向き合い方が変わるかも。

教えてくれるのは、世界中を飛び回るコーヒーのスペシャリスト、 COFFEE ROOTSの倉持さん。ワークショップでは、毎回”カッピング”(ワインで言うテイスティングのコーヒー版のこと)を行って、味の表現を深めていきます。プロに習って、味や香りを確認するポイントを身につけていきますよ。それと同時に、倉持さん直伝の美味しいコーヒーの淹れ方講座も毎回行います!単なる飲みくらべや、座学ではない、ここまで体験しながらしっかりコーヒーについて学べるワークショップはなかなかないので、コーヒー好きの方はぜひチェックを!

■【てならい】最高の1杯を!<おいしい>の先に出会える、コーヒーワークショップ。

3)てならい365日のススメ

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いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、生活を新陳代謝する、ということについて考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「生活を新陳代謝する」といったように、こういったテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もしご興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しく思います!(詳しくはこちら。)

ということで、今月は「生活を新陳代謝する」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。これまでのページもよろしければご覧ください!

今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!


手を加えて頑張る生活もある
余計なことをしない生活もある
いいことも悪いことも同じように
新陳代謝されていくから、
一度立ち止まって向き合ってみる