【てならい後記】ひみつの小店ではじめての鋳物体験。12月
こんにちは。てならい堂スタッフの小野寺です。
今年もあと数日。両手で数え切れるぐらいになりましたね。もう少しで冬休み、あとひと踏ん張り…!そんな方も多いのではないのでしょうか。
神楽坂のひみつの小店では、引き続き鋳物体験を開催しております。
(過去のてならい後記はこちらからどうぞ→7月、8月、9月)
今回の参加者様は普段からものを作ることがお好きで、「鋳物って工場のようなところで作るのかと思っていたので、まさかこんなに小さなところで体験できるとは!」と驚いていらっしゃいました。おひとりで参加されたので、貸し切り状態でじっくりと体験していただきましたよ。
木枠にスプーンの原型をセットした後、少しひんやりするような、しっとりしているような感触の土を詰めます。「普段指先に力を入れることってあまり無いので、けっこう疲れますね。」そんなお話しをしながらぎゅっぎゅっと土を押します。
写真では伝わりにくいのですが、土を押し固めるというのはなかなかの力作業です。ここまででもかなり力を使っているので、二段目を始める時はそれなりに気合が必要です。
…さて、もうひと頑張りしましょうか!
「あれれ!枠がズレちゃった!」「端は固めにくいですね。」
そうそう、そうなのです。二段目は湯口型を倒さないように、木枠をずらさないように更に気を付けながら固め、ドキドキしながら木枠を開きます。
後にスタッフが慎重に錫を流し込みますが、「まさか雪平鍋で錫を熔かせるとは思ってもいませんでした。」という参加者様の呟きに笑いつつ、5分ほど冷まして出来上がりです。
ここからはやすりを使った磨きの作業ですが、ものすごい集中力で黙々とやすりがけをされていました。
最初の一本はスプーンの柄がいびつになってしまったのですが、素晴らしい磨きの作業で、見事に味のある一本に大変身しました…!
綺麗に仕上がった一本も良いですが、味のあるこの一本のほうが案外お気に入りになるのかもしれません。お店では絶対に手に入らないですしね。
ひみつの小店の鋳物体験、来年はスプーン以外も種類を増やしていく予定がございますので、どうぞお楽しみに。
また、1月からは新たに有田焼の豆皿体験ができるようになりました。ご興味のある方はこちらもご覧くださいね。