こんにちは、てならい堂スタッフの加茂です。

みなさま、夏は満喫しましたか?

8月もひみつの小店では、はじめての鋳物体験を開催しておりました。

imono0801

溶かした金属を鋳型に流して固めて作る、”鋳造技術”で小ぶりのスプーンを作るこの体験。

作り方を説明するなら、「型に土を詰めて、錫を流しこみ、ヤスリで表面を仕上げて完成!」とさっくり1行で終わってしまうのですが、実際作ってみると意外と奥深い(?)のです。

綺麗なスプーンに仕上がるかどうかは、型をつくるときの土の詰め方にかかっています。押し固めを弱すぎても型が崩れやすく、かといって強すぎても、型用スプーンがズレてしまったり、余分なところから土がはみ出てきてしまったり・・・絶妙な力加減が必要です。

imono0804

「このくらいで大丈夫かなぁ・・・・」「あっ!ズレちゃった・・・!」土を詰めるだけとはいえ、やってみるといろいろ発見があったりもしますよね。

2段分の土詰めはけっこう体力も使いますが、そのぶん綺麗なスプーンができたときの達成感も大きいです。スタッフも実は毎回ドキドキなので、綺麗に仕上がってると嬉しいです!中には私たちの練習中よりはるかに綺麗な方も・・・!

imono0803

体験の後半は、やすりがけ。棒やすりや紙やすり、電動やすりなどで、形を整えつつ好みの仕上がりに磨いていきます。こちらも、形だけ整えてあえてそのままの表面を活かしたり、丁寧に磨いていったり・・・と、いろんな仕上がりがあって毎回おもしろいです。親子で来てくださっていた少年は、「ぴっかぴかにしたい!」と丹念に磨いてくれていました。

imono0805

スタッフとしては、綺麗なものを作ってもらえたら・・・!と心がけているのですが、ちょっと欠けてしまったり、穴が開いてしまうこともあります。でも、「これはこれで好きです!」と気に入ってくださる方も。綺麗に作るだけが手作りの醍醐味ではないかもなぁ、と気づきました。自分でつくったものだと、ちょっといびつでも愛着が沸きますもんね。

シンプルな作り方だけど、いろんな発見がある鋳物体験。
9月もひみつの小店で開催中ですので、ぜひ体験しにきてみてくださいね。

お申し込みはこちらからどうぞ。