てならい堂の『みんなの金継ぎ』今回、朝のじかんは4回目、午後のじかんは今日は3回目でしたね!みなさんいかがでしたでしょうか。

朝のじかんのみなさんは、「割れ」の作業は、はみ出している錆漆を彫刻刀で削って平らにしていきました。細かいところは水をつけながら耐水ペーパーを使って慎重に行い、接着面がラインとなって見えてきましたね。

蒔絵筆を使い、黒呂色漆(くろろいろうるし)で、このライン上を薄く均一に塗っていきました。

今回使用するのは生漆ではなく黒呂色漆。黒呂色漆は生漆を精製し、鉄分を入れて化学反応させて黒くした漆です。「呂色」と名前がとついているのは、漆塗の仕上げで磨いて仕上げる「呂色(蝋色)仕上」をするための漆だからです。漆塗でもよく使用する漆です。

漆は筆につけたらなるべくつけ直さないことがポイント。厚塗りになってしまい乾きのムラの原因になるからです。筆は出来るだけゆっくりと動かし、線を引きながらゆっくりと回転させるのが理想です!

「欠け」の作業は、前回塗ったコクソのはみでた箇所を彫刻刀とヤスリで「割れ」とおなじように綺麗にしていきました。器本体とコクソの表面が凸凹がなく、滑らかになるのがゴールです。漆の塗膜はとても薄く、セロハンテープよりも薄い厚みです。この段階で凸凹があると、漆を塗ってもその凹凸の形が出てきてしまいます。コクソをこの段階でどれくらい滑らかに出来るかがとても仕上がりに影響します。ここも大切なポイントでしたね!その後こちらにも黒呂色漆を塗っていきました。

午後のじかんのみなさんは今回は3回目の作業。「欠けの下地調整」と約一ヶ月乾かした「割れの下地調整」でした。「欠けの下地調整」は前回と同様、糊漆とコクソ綿と地の粉でコクソをつくり、欠けに埋めていきましたね。

「割れの下地調整」は、はみでた糊漆を取り除き、そこに砥の粉錆(とのこさび)をのせていきました。( 砥の粉錆は砥の粉を少しの水でなじませ、生漆と混ぜたものです。)この作業は糊漆で接着した箇所に目にはみえない隙間を埋めて強化するためです。

砥の粉と地の粉の違いは、砥の粉の方が粒子が細かいこと。砥の粉をなじませる際のお水の量はほんの少量。お水をいれすぎると砥の粉錆の強度が弱くなってしまいますので気をつけてくださいね。

ここで今日の工程のポイント。今日の欠けの下地調整は、コクソを器の高さまで適度に盛ることです(次回けずりますよー!)

今回はここまで。おつかれさまでした!

みなさんまた再来週おまちしております。

はみ出している錆漆を彫刻刀で削っていきます

はみ出している錆漆を彫刻刀で削っていきます。

アマノチェックは厳しいですよ!

アマノチェックは厳しいですよ!


思ったよりも数段柔らかい筆。

思ったよりも数段柔らかい筆。

下絵を使って蒔絵筆の練習

下絵を使って蒔絵筆の練習。


コクソ塗り2回目です。

コクソ塗り2回目です。

漆って白もあるんです

漆って白もあるんです。