【てならい後記】深める金継ぎと初めての蒔絵教室(割れ編)最終回
こんにちは。にっぽんてならい堂の松本です。
草木が喜ぶ梅雨ですね。虚空庵さんの入り口ではqivacoさんの鮮やかな緑がいきいきと迎えてくれます。
さて、最終回の「深める金継ぎと初めての蒔絵教室(割れ編)」。
(前回までの工程はこちらから→第1回、第2回、第3回、第4回、第5回、第6回)
これまで共に学んだ生徒さん同士、金継ぎの状態を見せ合ったり、ご自宅で金継ぎを復習しながら使ってみた道具の共有などのお話しされる様子に、仲の深まりを感じられとても嬉しく思いました。
さて、今日の作業工程は、最終仕上げの「胴摺り・磨き」です。
まずは、粉を固めた上を、スポンジやすりで段階的に乾研ぎしていきます。ライトに当てて、キラッと光るところは山のトップ。全体にやすりがあたってないところが無い様に研いでいきます。
漆がはみ出した余分な線は竹串で取り除きます。下地と間違えて削らないよう気をつけます。
「磨くのは簡単」なんとなくそんな気持ちになりそうですが、初めてこの作業をされた方の中には、「研ぎ破り」を経験した方も案外多いのです。。
最後の最後まで気を抜けない、金継ぎの奥深さを感じました。けれどその難しさを身をもって感じられた経験こそ、とても重要なのだと思います。
そして最後の仕上げ、「磨き粉(コンパウンド)」を指で塗りつける様にしっかりと磨いていきます。ここでも、必ず下から支えながらバキッと割れないように注意が必要です。
器は錫粉の蒔絵、螺鈿に金箔仕上げのブローチが仕上がりました!
これまで沢山の工程を経てついに完成を迎えた、皆さんの金継ぎの器とブローチをご紹介します!
同じく螺鈿のブローチも磨いて、それぞれご希望の仕上げを施しました。生徒さん同士で、一緒に並べて完成を喜んでいらっしゃいました♪
4ヶ月間ご参加いただいた皆さん、行庵先生ありがとうございました。
皆さんの生活に金継ぎの技術を取り入れることで、日常に彩りがまた一つ加わったのならば嬉しく思います。