捨てられるはずだった紙にもう一度いのちを吹き込む、「漉き返し(すきかえし)」という手仕事を体験するワークショップを開催します。

雑誌やチラシ、使い終えた和紙や手紙など、一度役目を終えた紙を繊維に戻し、新たな一枚の紙として生まれ変わらせます。

このワークショップでは「絵ハガキサイズ3枚ほど」を制作します。紙によって変わる風合い、偶然生まれる色や模様、難しいことは何もないです。

あなたの感性と偶然が生み出すモノづくりを楽しんでみてください。

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使い終えた紙から、新しい一枚をつくる

今回体験するのは、「漉き返し」という技法。一般的な紙づくりのように植物から紙を作るのではなく、すでに存在する紙をもう一度ほぐし、漉き直して新たな紙へと再生します。

どんな紙を選ぶかによって、色も質感も仕上がりも変わるのが、漉き返しの面白さ。

家にたまったチラシや新聞紙。お気に入りだった展覧会のフライヤーやポスター。綺麗だから取っておいた包装紙。皆さんには、下地(ベース)となる紙素材をご持参いただきます。

そんな紙たちが、新しい一枚へと生まれ変わります。紙の色や繊維の違いによって、出来上がる和紙の表情もさまざま。

さらに、布や植物の葉、花弁、種など、一緒に漉き込みたい素材があればぜひお持ちください。

旅先で拾った葉っぱ。庭で育てた草花。大切にしまっていた布の端切れ。紙に閉じ込めることで、その素材が持つ物語も一緒に残すことができます。

どんな素材を選ぶかによって、出来上がる作品は十人十色。素材探しから、すでに漉き返しの時間は始まっています。

紙の中に植物を漉き込めば、植物標本のような一枚に。

このように、持ってきてもらう紙の色味によって下地の色が決まります。紙の違いでこんなにたくさんのバリエーションが出来ちゃうんです!

当日はいろんな素材紙のご用意もありますのでご安心ください。

季節の草花を載せたり、種を漉き込んでシードペーパーにしたり。

紙と向き合い続ける、つくり手とともに

今回教えてくださるのは、紙のアーティストとして活動するイ・へリムさん。

国内外で展示を行い、「時間」や「記憶」をテーマに紙の作品を制作されています。

てならい堂のスタッフとして活動していた時期もあり、「リムちゃん」の愛称で親しまれていたので、知っている方もいるかもしれません。

紙漉きの歴史が息づく各地の産地を訪ね歩き、職人たちから学んだ技術を礎にしながら、ご自身の感性や表現を重ねて独自の作品を生み出しています。

その作品はどれも繊細で美しく、紙という素材が持つ可能性の豊かさを感じさせてくれます。

今回のワークショップでは、そんなリムさんとともに、紙が新たな姿へと生まれ変わる過程を楽しみます。

技術を学ぶだけではなく、素材と向き合い、偶然を受け入れながら一枚の紙を育てていく時間をお過ごしください。

飾るだけでなく、ハガキにしたり、贈り物に添えたりと、暮らしの中で楽しめます。

お持ち帰りについて

このワークショップでは「絵ハガキサイズ3枚ほど」を制作します。

漉いた紙は、ガラスや木の板に貼り付けて乾燥させます。紙づくりは、漉き上がったら完成ではなく、ゆっくり乾いていく時間も大切な工程のひとつです。

そのため当日は、完全に乾燥していない状態でのお渡しとなります。

ご自宅で仕上げていただく形になりますが、乾燥方法や保管方法についてもお伝えしますのでご安心ください。

紙が少しずつ表情を変えながら完成していく過程も、ぜひお楽しみいただけたら嬉しいです。

紙を循環させるという知恵

漉き返しには、「捨てずに活かす」という昔からの知恵があります。

便利になった今だからこそ、手をかけて生まれ変わらせる時間はどこか新鮮です。

古い紙が新しい紙になる。その循環の中には、ものを大切にする豊かさが息づいています。

繊維が水の中でゆっくり混ざり合い、一枚の紙へと姿を変えていく。

その時間は、どこか心を整えてくれるようでもあります。

どんな紙になるのかは、漉いてみるまで、乾いてみるまでわかりません。だからこそ面白い。

偶然と手仕事が生み出す、循環のモノづくり。ぜひご一緒しましょう。

※6月26日(金)12時までは、サポート会員先行申込み期間となります。