ミツロウラップを知っていますか?

最近名前を聞くことはあっても、まだあんまりよく知らない方が多いのではないでしょうか。

ミツロウ(蜜蝋)とは、蜂の巣からとれる天然の蝋(ワックス)のこと。「ミツロウラップ」は、布に、ミツロウ・天然樹脂・植物油を染み込ませたもので、洗って繰り返し使える食品ラップです。

「ザンビア」?!と思ってこのページを開いてくれた皆さまありがとうございます。今回はつくり手のマメムギモリノナカの山下さんがザンビアに実際に行って手に入れた色とりどりの布を使わせて頂いてミツロウラップを作りますよ。山下さんのザンビアでのお話も楽しみです。

337280582_920131802464807_8449475328672268352_nミツロウラップは、手の熱であたためると柔らかくなり、さまざまな形にフィットするので、残り物の器に蓋をしたり、使いかけの野菜を包んで保存することができます。ミツロウには天然の抗菌性と保湿性があり、包んだものの鮮度を保つ役割もしてくれます。使い終わったら、食器を洗うように洗って自然乾燥させて、また繰り返し使うことができます。

従来のラップに比べて硬く、しっかりとしています。なのに色んな形に動いてきちんと蓋をしてくれます。プラスチックのラップは、思わぬところで重なってくっついてしまったりすることも多いですが、ミツロウラップは自分の手に布が合わせて、ゆっくりしっかりと形を変えてくれます。 今までにさわったことのなかった、新しい感覚です。

単なるプラスチックのラップの代替品ではなくて、使うのが楽しくなる新しい形の食品ラップと言えるかもしれません。使い始めると気が付くと生活の中に馴染んでくるんですよね。ぜひこの機会にミツロウラップのことを知って、生活に取り入れてみて下さいね。

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講師は、宮城県の丸森町を拠点としてミツロウラップの製造販売を行っている、マメムギモリノナカの山下さんです。Zoomで丸森町に繋いで、お話と実演をしていただきます。

山下さんが拠点としている丸森町はザンビアとの交流が始まって10年以上経つんだそうです。ザンビアへの農業支援や研修生を受け入れたりと、交流が盛んに行われています。その交流の一環として、今年の1月に山下さんがザンビア訪問へ!ザンビアでは養蜂が近年盛んになってきているけど、ミツロウは捨てられてしまってるのが現状。今回の訪問で山下さんはミツロウを使ったクリームやミツロウラップの作り方を直接伝授してきたんだそうです!

日本で普段使うようなコンロはなく、実際に現地で使っている道具で作ったりと文化の違いが興味深いですよね。

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今回はそのザンビアで山下さんが出会った色鮮やかな布を使ってミツロウラップを作りますよ。※上写真。上段が「鳥花」。下段が「幾何学」です。どちらか1種を選んでくださいね。(大きな布を一つ一つ山下さんがカットしてくれたものを送ります。どの部位が来るかはお楽しみ!)

ラップはSサイズの18cm。茶碗大の器の蓋としてや、しょうが、ピーマン、トマトなどの小さな野菜の保存に。お弁当の箸袋や折りたたんでおかずカップにも使える優れものです。

ワークショップで作るのは1枚だけですが、2枚分のミツロウラップのもとをお送りするので、ワークショップの後に自分の好きな布でもう1枚作ってみてください。もっと大きいサイズのラップも作りたい!という方には、ミツロウラップのもとを追加で購入できるオプションもあるので、沢山作って用途で使い分けてみて下さい。

作業はとっても簡単です。布にミツロウのもとをコーティングして、ラップを作ります。ミツロウラップは、プラスチックラップとは違って、使いはじめは少しミツロウのベタつく手触りがあったり、熱湯で洗うと油分が落ちてしまったりと、付き合い方に少々コツがいるラップです。でも、使っていると、そこもなんだかかわいく思えてきますよ。使用目安は半年程ですが、大事に扱えばもっと長持ちさせることもできるそうです

そんなミツロウラップのお手入れについても、マメムギさんにしっかり教えていただきましょう。

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マメムギさんのミツロウラップのすごいところは、なんといっても素材へのこだわりです。

使用しているミツロウは、丸森町の石塚養蜂園で生産されています。石塚養蜂園さんでは、ミツバチが農薬の影響を受けないように、蜂箱を置く環境に特に気を使っています。農薬がかかりにくい場所でハチを育てているため、そこから採れるミツロウは安心できる素材です。

代表の山下さんがマメムギモリノナカを立ち上げたきっかけは、ミツロウの使いみちを探していた、宮城県丸森町の石塚養蜂園さんとの出会いです。養蜂園では、ミツロウ(蜂の巣の部分)を、ろうそく等に加工して販売をしていましたが、それでも年間生産量の多くは在庫になっていたため、さらに活用する方法はないだろうかと何年も思案していました。

共にその使い道について考える中で、オーストラリア発祥のミツロウラップの存在を知った山下さんは、瞬時に「この自然素材で作ったラップでおにぎりを包んで登山にいきたい!」と試作にのめりこんだそう。現在は、丸森町で暮らし、日々自然素材に触れながら、丁寧なものづくりを行っています。

ワークショップではマメムギさんに養蜂や、ミツロウラップの事、さらにはザンビアでのお話をしていただきますよ。

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 使い捨てプラスチックを少しずつ生活の中から減らしていくこと。それが楽しくできたらいいですよね。

環境に優しい、というだけではなく山下さんのザンビアでの出会いや活動がミツロウラップを通して皆さんの生活の一部になるのが今回とても素敵な事だな、と感じています。日本の自宅にいながら色々な世界を体感できるって何だか面白そうですよね。

ザンビアと丸森町とあなたをつなぐ体験!参加してみませんか?

今まで参加してくれた方も、初めてのミツロウラップの方も、是非ご参加ください。

★マメムギさんの蜜蝋ラップtsu tsu mi は【こちら】からご購入できます。

※マメムギモリノナカさんの蜜蝋ラップも同時購入ご希望の方は、ワークショップのお申し込みと一緒に蜜蝋ラップtsu tsu mi からお好きな蜜蝋ラップをご購入下さい。同じカートに入れてご購入いただければ、材料と商品をご一緒にお届けいたします。

★以前のワークショップの様子は【てならい後記】からご覧ください。