こんにちは。スタッフのひのです。

先日、茅葺き屋根の葺き替えに立ち合う機会がありました。少しのお手伝い参加ではありましたが、なかなかに重労働だと思いました・・!茅葺き屋根は50年に一度の頻度で替えるそうですが、それが同じ集落に住んでいる人みんなに起きるので、毎年どこかの家で作業が行われているような状態だったのだとか。

一つの家のことについて、同じ地域に住む人たちが総出でなにかするって、今ではあまりないのではないでしょうか。地域の住民みんなで協力して成り立つ”結”。形はちがってきたとしても、なんとか今の時代にも残していけたらいいですよね。

さて、てならい堂では、自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、3ヶ月ごとにテーマを決めて、取り組むことにしています。

2025年 6月のテーマは「手仕事を編む」です。

  「手仕事を編む」を考えるために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「手仕事を編む」を考える、6月の話題。

1)手仕事を”編み続けていく”こと

2)実際に生活の中で“手仕事を編む“について考えてみる

 ・ツヅクキモノの和裁教室 ~運針でつくるあずま袋~

 ・赤星先生のかぎ針編み道場

    ・一年の真ん中で。『星と色、五感と気づきのワークショップ』

3)てならい365日のススメ

1)手仕事を”編み続けていく”こと。

今月もテーマ最後の月になりました!みなさんいかがでしたでしょうか。てならい堂のお店に来て売ってる道具を手に取ったりスタッフと話したりワークショップに参加する以外にも、それぞれのご家庭でなにかしら取り組んで考えてみて発見があったでしょうか?もしあったら、ぜひ教えてくださいね。

てならい堂は、「“つくる”と“つかう”を近づける、手仕事の道具と体験のお店」。全国各地に連綿と紡がれてきたさまざまな手仕事を再解釈してつなげるような役割をもっています。そのような機会をこれからもみなさんに提供できたらいいなと思ってますし、みなさん自身もぜひ実際に手を動かして、なにかやってみてほしいです。

いままで生活の中で積み上げられてきた知恵や技術を、人を伝って繋いでいきながら、それぞれの解釈オリジナリティ工夫も織り交ぜていき、残していくこと。それが「手仕事を編む」ことなんじゃないかなと思います。

そう考えた時に、まさに、手仕事を編んでいる、ともいえるのがてならい堂な気もします。そして同時に、そこに参加しているみなさん自身も、手仕事を編んでいる存在なのだとも思います。ふらりとくると、誰か気の合う仲間がいる。同じ方向に向かっていける仲間がいる。てならい堂がみなさんにとってそんな存在になっていたら嬉しいです。

「編む」というのは動的なこと。前に進んでいくこと。続けていくうちに、なにかが出来上がります。取り組んでいる途中は完成が見えてこなくても、最後にたどりつくものがある。

実際に体験しながら、自分の身体感覚を通して感じ考えることは、今生きる私たちに求められていることなのではないでしょうか。ひとりひとりが自分自身の「編む」ことを突き詰めていった先に、見える景色があるんだと思います。

時間をかけて、積み重ねていく。人から人へつないでいく。「編んで」つなぐ。そして次の世代へ。みなさんと一緒に、今後も編み続けていきたいものです。

2)実際に生活の中で“手仕事を編む”について考えてみる 

・ツヅクキモノの和裁教室 ~運針でつくるあずま袋~

てならい堂で毎月開催している”初めての運針”ワークショップ。運針ができるようになったら、今度はなにかカタチにしてみたい。でも浴衣や着物の講座はなかなか空きが出ないし、ハードルが高くて難しそう、、、という声にお応えし、お好きな手ぬぐいを使って”あずま袋”をつくるワークショップを開催します!

手ぬぐい1枚でつくる、コンパクトなサイズのあずま袋。かわいい上に色々使えちゃいます。ちょっとしたお出かけの際にはもちろん、小さくたためるのでバッグに入れておけるのも便利です◎

運針の次は何か小物をつくってみると、楽しくて上達が早いそうなので、運針ワークショップに参加したことのある方はぜひご参加くださいね!

■【てならい】ツヅクキモノの和裁教室 ~運針でつくるあずま袋~6月

・赤星先生のかぎ針編み道場

今までてならい堂の「季節を楽しむかぎ針編み」の教室では、コースターやバッグ、靴下など様々なものを編む教室を開催してきました。継続して編むことを続けたい!という声が多かったので、かぎ針編み道場の開講が決定しましたよ!

道場の初回は基本となるコースターから編んでいきます。基本のかぎ針の使い方や編み図の読み方などマスターしていき、その後は自分の編みたいものどんどん進めていきます。かぎ針編みの面白いところは、道具や衣類、飾りに置物など一本の糸からなんでもつくり上げてしまうところ。細かい細工物ができるのもかぎ針編みの特徴なので、アクセサリーなんかも出来ちゃいます。かぎ針1本あればどこでも作業ができるというのもとっても魅力的で、日々の手仕事にかぎ針編みがあるって何だか良いなぁと思います。

ということで、編むことをはじめたい方!続けていきたい方!ご参加お待ちしてます!

■【てならい】赤星先生のかぎ針編み道場

・一年の真ん中で。『星と色、五感と気づきのワークショップ』

今年も『星と色、五感と思考のワークショップ』開催です!一年の折り返し地点に、いったん立ち止まって。折り紙の〈星づくり〉を通して自分の心と静かに向き合う時間を過ごしませんか?折り紙の星型のオブジェを作り上げるとともに、それをつくる際に生まれた自分の内側にある気づきを言葉にして取り出していきますよ。

2025年の後半も、わたしらしくいれるように、星づくりをとおして、この時間だけはやさしく自分にこころを向けてみましょう。生活の中で眠らせてしまっている私たちの五感や、自分の心の奥にあることばやなにかを呼び起こす時間、大事にしたいです。

また、こころをオープンにして、偶然いっしょになった他の参加者の方との五感の連なり、気づきの化学反応もあわせて楽しんでみてくださいね。初めての方もリピーターの方も大歓迎です!

■【てならい】一年の真ん中で。『星と色、五感と気づきのワークショップ』

3)てならい365日のススメ

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いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、”手仕事を編む”について考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「手仕事を編む」といったように、あるテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もし興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しいです!(詳しくはこちら。)

ということで、今月は「手仕事を編む」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。これまでのページ(4月ページ5月ページ。)もよろしければご覧ください!

今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!

手の仕事が尊いと思うようになった
年月のせいか時代のせいか
編む仕事も編まない仕事も
感じたことも教わったことも
手を使って自分を編み込む