開催期間:7/26(土)~8/10(日) 11:00-18:00
※営業日は火・金・土・日

みなさんの旅の予定に合わせて、いつでも体験できる花織ワークショップ@沖縄。伝統的な織物づくりからファブリックへの仕立てまで、実際に沖縄で体験できます。

今回はこのワークショップでお世話になっているFABRIC SHOP MINAMIのPOPUPを開催いたします。日々の”つかう”に思いを寄せた琉球花織の商品が神楽坂に届きます。

暑い季節だからこそ、沖縄に受け継がれてきた伝統織物技法や風土、その独自の美しさを神楽坂ストアで一緒に体感しましょう!

てぃばな。模様に決まりはなく、織り手による自由奔放な柄が知花花織の本質です。

花織とは

花織は沖縄に伝わる織物で、琉球王朝時代からの歴史があります。

織りの生地は、たて糸とよこ糸が交互に顔を出していますが、花織はこの上に別の色の糸を加えて表に出す(=浮かす)ことで、柄をつくっていく技法です。

これは浮き織や紋織と呼ばれ、日本の他の地域にもありますが、沖縄ではこれを花織と呼び、この別の色の糸を浮かせて作った模様は”花”と呼ばれ、その組み合わせによってさまざまな意味があります。

沖縄の織物の柄はシンプルに見えますが、実は気の遠くなる様な手仕事で作られています。花の部分では同じデザインでも、織った人によって表情が変わるとっても魅力的な織物なんです。

奥のグレーの地糸の上に、黄色と紺の浮糸がセットされています。これを浮かせたり裏面を通したりして、グレーの地の上に花織の柄を表現していくんですね。

こちらは縫い取り花織(手花織)。設計図を見ながら、手で色糸を加えながら織り込みます。知花花織では「てぃーばな」と呼ばれます。

b’koza織とは

沖縄には首里花織や読谷山花織など地域ごとに特色ある花織がありますが、これらは王様に献上される税として織られていたので、その紋様や色について、厳格な決まり事があった様です。

これに対して知花地域周辺にあった知花花織は、献上品ではなくてあくまで自分達がお祭りなどのハレの日に着るものとして織られました。

それゆえに知花花織の特徴は、その自由さにありました。自分達の着たいモノを作るために、織る人の気持ちが反映されている布なんだそう。

そして明治に入り、モノが外から入るにつれて段々と衰退。そしてさらには戦争で全て焼けてしまい、一度は知花花織は消えてしまいました。

しかし花織は沖縄の人の心。残っていた生地とかつてを知る人たちからの伝承を聞き集めて、知花花織は1989年に約100年ぶりに復活を遂げたそうです。

FABRIC SHOP MINAMIの外観と青い空。

そんな知花花織を原点としてコザの街で創業し、ご自身が学んできた様々な伝統的な織物の技法の中に多くの花のモチーフを混ぜ合わせた『b’koza織』(ビコザオリ)を立ち上げたのが、FABRIC SHOP MINAMI。現在は沖縄本島中部の沖縄市にあり、母娘お二人の伊波さんが織物の技術の継承、織物をやってみたい、学びたいという人たちにも花織を繋いでいます。

伝統的なものに、新しいやり方や新しい人たちを巻き込んでいく。これって異文化と独自の個性を大切にするコザの街のちゃんぷるー文化そのものだと話す伊波さん。”ごちゃ混ぜの文化”ってなんだか心惹かれる言葉ですよね。

FABRIC SHOP MINAMI の店内。織物教室やソーイングクラスも開催されています。

今回のPOPUPの商品を少しだけご紹介。いつもの暮らしにワンポイント、お祝いの品やプレゼントにも、沖縄を感じる琉球織物が揃います。

アクセサリーケース

ティッシュケース

名刺ケース

ミニボックスバッグ

ランチポーチ

こちらのマルチケースの柄は、ヤシラミ花織(格子模様)と呼ばれる織物技法のもの。大きさも2種類あるので、さまざまな用途で使えそうです。

クッションカバー。刺繍のように複雑で多色な模様を織り出すことができる手花織です。

日傘は受注製作なので、自分だけの傘をお作りします。実物の色柄を参考に、ご希望に合った色柄での注文もできます。POPUPでは完成している傘も数本並びますので、お気に入りが見つかれば、その場でご購入いただけます。

ウェディングベールの見本もご覧いただけます。素敵ですよね、手織りです。

沖縄に伝わる羽衣天女伝説にちなんだウェディングブランド『とびんすはにんす』のベールは、さまざまな色柄からフルオーダーでお作りいただけます。1枚ずつ丁寧に手織りされる『てぃばな(手花)織』です。お式を検討中の花嫁さんも、もちろんそうじゃない方も、繊細な風合いを生でご覧ください。

伊波さん母娘。生地に対して一生懸命なお二人です。

私たち日本人は、沖縄の歴史とその風土に、特別な敬意を持っています。琉球花織に触れるとき、私たちの暮らしと沖縄で受け継がれてきた想いとが、初めてつながるような気がしませんか。

みなさんのご来店、お待ちしています。

 

【開催場所】
tenaraido kagurazaka (s)store
東京都新宿区矢来町118 千種ビル 2F

東西線 神楽坂駅 より徒歩1分
都営大江戸線 牛込神楽坂駅 より徒歩7分

※神楽坂通り沿い、1Fが【BAR&CAFFE M’S】さんになります。