3月2日(金)から、てならい堂神楽坂ストアにてはじまる「『石徹白洋品店』のはじめての一着。展」。この機会にぜひ、1人でも多くの方に石徹白洋品店さんの商品に触れてもらいたいなと思いますので、改めて、石徹白洋品店さんについてご紹介しますね!

石徹白洋品店とは

石徹白洋品店を語るには、まず石徹白について知る必要があります。

石徹白(いとしろ)は、岐阜県と福井県の県境、標高700メートルに位置する山深く雪深い場所、日本三名山に数えられる白山の麓にある小さな集落です。白山信仰が盛んな時代には数多くの修験者が出入りしていたといいます。

そんな縄文時代から続く集落「石徹白」で、そこに伝わる服の形をベースとした服づくりをしている「石徹白洋品店」さん。長い歴史の中で積み重ねられてきた知恵や技術を現代に甦らせ、日々の暮らしの中に取り入れていく提案をしています。

石徹白洋品店のものづくり

石徹白には、上下合わせて5つの直線裁断・直線縫いの服が受け継がれてきました。これらは、いかに動きやすい服に仕立てるか、ということが考え尽くされています。直線で断つことによって、布の無駄がなく、環境負荷を最小にできる。まさに、日本の人々が培ってきた和裁の「集大成」と言えます。

そうして先人たちが積み重ねてきた知恵を学び、日本人が古来よりつくってきた直線裁ちの服を、現代のライフスタイルに合う形にリデザインしてる石徹白洋品店さん。その原点と言えるのが「たつけ」というズボンです。

もともとは作業のときに誰もがはくズボンとして使われていたもので、お尻にゆとりがあって足裾が絞られているスリムパンツです。

そして、その土地の植物の色をつかって、1枚1枚の布を手作業で丁寧に大事に染めています。春は桜、秋は栗など、できる限り自分たちの身近な地域の植物を、自分たちの手で採取して、草木染めや藍染を行っています。

古くからその地に伝わってきたものに敬意の念を持ちながら自然の恵みにも感謝し、今のわたしたちにあった新しい価値を生み出そうとする石徹白洋品店さんの姿勢に、わたしたちてならい堂は共感いたします。

過去にはワークショップを開催

今回、はじめて神楽坂のお店で石徹白洋品店さんの商品の展示販売を行いますが、てならい堂は、過去にオンラインでたつけづくり草木染めのワークショップをご一緒しました。

オンラインではあるものの、丁寧なものづくりをされている石徹白洋品店さんのお話はとても心に響くものがありました。参加された人からは、ぜひ今度は現地に行ってみたい!という声もちらほらあがりました。

ワークショップ開催後も、お店では手縫いでつくれるキットは継続して販売しています。今年もワークショップをやれたらいいなと、現在検討を進めているところです。ご興味お持ちの方にはお知らせしますので、ぜひこちらにご登録くださいね。

まずは、ぜひ、期間中にストアへお立ち寄りください!実際に目で見て触って履いてみて、良さを感じてみてくださいね。

「『石徹白洋品店』のはじめての一着。展」

 開催期間:3/2(土)~3/17(日) 11:00-18:00

  ※OPENは火・土・日です。

【開催場所】

 tenaraido kagurazaka (s)store
 東京都新宿区矢来町118 千種ビル 2F

 東西線 神楽坂駅 より徒歩1分
 都営大江戸線 牛込神楽坂駅 より徒歩7分

 ※神楽坂通り沿い、1Fが【BAR&CAFFE  M’S】さんになります。