こんにちは。 てならい堂スタッフのくらたです。

昨年12月の末。<初めてのしっかり金継ぎ教室。2023秋>の最終回を迎えましたよ!

少し間が空いてしまいましたが、レポートしますね。

この日は松本先生の、夜の会。

年末、池袋の西武で行われた、日本の漆芸の催事に参加された松本先生。さっそく催事に行ったというこの日の生徒さんたちが、先生と作品についてわいわいお話していましたよ!

(松本先生の作品、ぜひ機会があれば、実際見に行ってみてください!ほんっとうに素敵で、正直漆芸のことがあまりわからない私でも、松本先生の展示に初めていったときのこと、心に残っています。いろんな方の作品を見て、こんな世界があるんだーと視野が広がったのを覚えています!)

さて、全8回の金継ぎ教室の最終回!

最終回、今日で終わりかーと思うと、ちょっとさみしくなってしまいます。。!

最後の日だったので、今までやったことのいろんな疑問も先生に聞きながら進めました。(真ん中に座っているのが松本先生♪)

最後の日は、仕上げの工程である、磨きの作業です◎

前回<粉固め>の作業を行ったので、粉は触っても指につかない状態になっています。この上を、滑らかに磨いていきますよ。

*金や銀、錫などを蒔いていない塗りの方は、磨き作業がないので、ここで完成です!

2000番の耐水ペーパーを使って、表面のざらつきをなくしていきましょう。

研ぎすぎると粉がなくなってしまうので注意!表面を破らないように、、やさしく気を付けていきましょう。

なでるくらいの力でやさし~く。

ちなみに、あえて表面を磨かない、<蒔きっぱなし>で仕上げる方もいるそうですよ!

ざらざらがなくなったらOK。

この後は、チタンの粉と油を使って、指で磨いていきます。
少量のサラダ油とチタン粉を定盤に出し、少しずつ素手で!指につけて、やすっていきます。

研いだ時よりも、しっかり力をいれて磨いていくと、、ちょっとずつ、ツヤも出て色が変わってきます。。

そして、磨き粉よりももうちょっと輝きを出したいときは、メノウ石を使いましょう。

メノウ、とってもきれい。。手が届かないところや、段差のあるところもこれで磨いていきます。

この作業でも、あまり磨きすぎるとせっかく蒔いた粉がなくなってしまうので、要注意!(集中して、磨きすぎちゃうんです。。)

ちなみに、金の粒子は細かいので、ちょっとこすっただけでピカピカ光りやすいそうです!

それぞれ、いい塩梅に磨けたら、ついに完成です!

完成したみなさんのうつわ!並んだ姿を記念に。

金のお直しは華やかで、錫のお直しはしっとり渋めで上品な存在感も。色漆は良いアクセントになっていたり。。!

それぞれのうつわの個性と合わさって、本当に素敵なオンリーワンのうつわに生まれ変わりました。

手前のうつわ、金彩と、継いだ部分の金がマッチしてとってもおしゃれ。1つのうつわに、数種類の色漆をつかって仕上げた方も!

3か月の教室を経て、はじめて仕上げた自分だけのうつわ。

本当に愛着がわいて、さらにいとおしく、これから末永くまた大切にできそうですね。

「毎回みんなでやってきたからこそ、最後までここまでこれた。。!これから一人でやっていくのは大変だー!」という方も。。!

金継ぎも、やっぱり続けていくことが大事。ご自身の生活の中でやってみて、またわからないことがあったらいつでも先生に聞きに来てくださいね!

てならい堂の金継ぎ教室、夜の会は今回が初めてでしたが、夜は昼開催とはまた違った雰囲気でした。

それぞれの方がそれぞれの1日を過ごしたあと、夜集まって、じっくりしっかり集中する時間。

こんな空間にたまにはどっぷりつかる時間も、自分でみつけていきたいなーと、アテンドしながら感じました。

参加してくれたみなさま、本当にありがとうございました!そして、3か月間おつかれさまでした◎

それぞれの金継ぎ生活は、これからがスタートですよー!