【てならい後記】初めてのコーヒー!コーヒーの淹れ方、味わい方が変わるワークショップ。1回目
てならい堂初のコーヒーワークショップ!先日、第1回が開催されましたよ。
コーヒー大好き!でも、いつもなんとなく淹れて、なんとなく飲んでるし、どうおいしいのか説明できない。。
これからも末永くコーヒーを楽しみたい!から、あいまいなまま淹れて飲み続けるのではなく、コーヒーのプロに教えてもらって、ここで一度コーヒーと向き合おう!そんな気持ちで全3回のワークショップ、スタートです!
教えてくれるのは、コーヒーのスペシャリスト、 COFFEE ROOTSの倉持晋作さんです。
アフリカ、アジア、南米・・・と、コーヒーを求めて世界中を飛び回る倉持さん。世界各地の情熱的な生産者と取組み、豆の生産から収穫、加工に携わり、それを多くの人に広めています!
集まってくれた8名の参加者さん。
みなさんそれぞれコーヒーが大好き!で。来てくれたきっかけを伺うと
「いつも飲む種類が固定されているから、冒険したり自分でちゃんと選んでみたい!」
「最高のコーヒーを淹れれるようになって、自分の好きな1杯に情熱をかけたい。。!」
などなど、準備万端ムード。存分に学んでいきましょう!
今日は、「<品質>の違うコーヒーの違いを体験しよう」です。
とっておきの良いコーヒーだったり、スーパーでも手にしやすいコーヒーだったり、たくさんの品質のコーヒーがありますよね。どんなふうに味に違いがあるのかを、あらためて自分の舌と、感覚を使って表現していくワークです!
<コーヒーの品質ピラミッド>を見ながら、様々な品質のコーヒーについて、まずはランクを教えてもらいました。
「Qグレーダー」と呼ばれるプロのコーヒーの評価者が、<カッピングで>で、味・特徴などに点数をつけ、80点を超えるとするものを「スペシャルティコーヒー」と認定します。
これからこのワークショップで大きな肝となる<カッピング>。コーヒー版のテイスティングです!
カッピングは、もともとはコーヒーのプロたちが味の評価をし、共有することが目的なんですが、これを私たちも同じようにやってみる。自分の舌で、ちゃんと味を感じて、それをどんな風なのかをことばにすることで、<コーヒーがどんなふうに違うのか>とか、<自分が好きなのはこれ!>とかが感覚としてわかってきますよ。。!
ちなみに、いろんなランクがある中で、倉持さんの携わるコーヒーは、どれもスペシャルティコーヒーです!
実際、プロの視点からの倉持さんの説明を聞いて最初「難しそう~!」と言っていたみなさん。
まずはやってみましょう!カッピングを行う際には、プロも使うこんな専用のシートを使います。
今日は、A/B/Cの3つの違う品質の豆を使ってカッピング。
先入観をなくすために、どれがどんなランクの品質のものかは、伏せて行います。
カッピングは⽣⾖以外の条件を全て統⼀することがポイント。
焙煎度、焙煎時間、粉量、湯量、湯の注ぐ順番、湯温、浸漬時間、ブレイクの仕⽅・回数など、それらはすべて統一して行います。
テイスティングっていうことだし、さっそく飲むのかな。。?と思ったらそうじゃありません!
まずは、粉の状態のにおいをかいでみます。粉そのままの状態、これが<ドライ>。
そしてそのあと、お湯を注いだ状態でのにおいはどうかを感じます。これが<アロマ>。
カッピングはA→B→Cの順番にみんなで試していきまよ!
ドライ~アロマを経た段階で、すでにみなさんそれぞれの違いについて感想が飛び交っていましたよ!
「Aは、好きなにおい!なんて表現したらいいかわからないんだけど。。食欲がわくような。。」
「Bは、なんだろうポップコーンみたいな。。コーヒーって感じがあまりしない!」
「Cはあまーい!味噌みたい!なんだか和を感じるような気もする。。」
みなさんそれぞれ感じたことをそのまま表現していて、とってもおもしろい!
このあとは、「スプーンで4回かきまぜたときの香り」(!)を試します。これを<ブレイク>と言います。
そしてこの後、上澄みをとって、ついに口にいれる時が来ました!
カッピングでは、おなかにたまってしまうのがNGなのでごくごく飲んだりせずに、口に一気にズッ!と吸い込んだら、舌で味わいます。それが終われば専用のカップにそれを吐き出す。それを繰り返しますよ。
この一連の流れの中で、カッピングシートを使って、それぞれの項目に点数をつけていきます。ドライ・アロマの香り、ブレイクした後の香り、口に入れた時の口あたりや複雑な甘さやバランス。。。などなどこれを点数化していくのが結構難しい!
全10項⽬、各10点満点で、なんと0.25点刻みで評価していきます!
みなさん、じっくりコーヒーの味を香りを感じて確かめつつ、一通り自分たちなりに評価シートを埋めていきました。
そして、やってきたのは<カリブレーション>の時間!これは、みんなが評価した内容や、コーヒーについてを自由に共有するディスカッションの時間です。
ディスカッションの時間といっても、難しく考えなくてOK。コーヒーの評価は「⾃由かつポジティブな表現」
で、他のひとを否定せず、オープンな中で行いますよ。
さっそく、みんなで順番にA/B/Cのコーヒーについての自分なりの感想と、つけた点数などをシェアしていきます。
★まずはAについて。。
「ふくよかでいろんな味!華やか!」
「アフターテイストが甘くて、いやな苦さもない!」
「でもなんか大学生の時、ファミレスで飲んだ記憶がある(笑)ただ目を覚ましたいなーみたいな時の。。」
賛否両論な感じですね!
★続いてBについて。。
「最初飲んだ時に、これ何だろう??みたいな、コーヒーの味というかんじがしなかった。。」
「麦茶とか、ポン菓子みたい!」
「とげとげしい感じ。。タイヤとか、木の皮っぽさもある。。」
なんだか評判のよくないお声が多いです!
★最後にCは。。
「一番、ずーっとおいしかった!!2-3杯行ける!」
「熟したフルーツみたい。ライチのような香りがある。」
「砂糖の甘さっていうよりも、牧草のようなやさしい甘味がある」
とってもいい感想がたくさん!
さて。A/B/Cそれぞれどの品質のコーヒーだったんでしょうか。。?
Aは<コマーシャル> スーパーなどに並んでいるコーヒーなどは、これがほとんどだそう。
Bは<ロブスター> インスタントコーヒーなどに使われるもので、市場にそのまま出回ることはないようなもの。
Cは<スぺシャルティ> 倉持さんが、ブルンジの産地の方、エフレムさんと一緒に作っている、とってもおいしいコーヒーでした!
みなさんすごいー!それぞれの感想、評価がぴったり!
何といっても、倉持さんも驚かれていたんですが、みなさんの表現が豊か!味の追求がすごくて、みなさん本当に素人さんですか。。?というくらい、感想がどんどん出てきて驚かれていました!
こんな風にカッピングで味と向き合い、自分でことばで表現することで、今日は品質の違いをしっかり体験できました。
今後、いろいろな場面でいろんな種類・ランクのコーヒーに出会うと思いますが、参考にしたいですね。
さて、味について学ぶだけではなく、倉持さんの<とっておきのコーヒーの淹れ方講座>の時間も!
使用している道具についてや、お湯の温度、淹れる時のコツ・・など、しっかりと実演してくれました。
お家に帰ってからすぐ実践したい!といろいろな質問が飛び交いましたよ。
ほんとうに内容の濃いワークショップでした!
みなさんのコーヒーライフ、少しでもおもしろくなったら嬉しいです◎
終わってから、ある参加者さんからメッセージが。
『帰りの電車の中で、マイボトルに入った冷めたコーヒー(インスタントの、薄めカフェインレスコーヒー)をひと口飲んだとき「こ、これが雑味かー!」と叫びそうになりました(衝撃でした。笑)』
それを聞いて、本当にうんうん!!とうなずいてしまいました!
てならい堂スタッフの私も実は今までよくわからなくて、倉持さんのコーヒーを飲んだりいろいろお話しを聞いてはじめてコーヒーのおいしさや、逆に雑味について知ったのです。。!
*参加してくれた方、嬉しいメッセージありがとうございます^^
さて、こんなディープで楽しいコーヒーワークショップはまだまだ続きますよ!次回もおたのしみに!
★てならい堂神楽坂ストアでは、倉持さんのコーヒー豆を販売しています!その時々で内容も変わってきておもしろいので、ぜひチェックしてみてくださいね♪