こんにちは。てならい堂スタッフの松本です。

てならい堂では「初めてのダーニング教室」を開き、繕う事の楽しみの入り口として続けています。そして第二回目となる定期コース「さらに楽しむダーニング教室」が午前・午後の二部制になり、今春もスタートしました!

中須賀先生のデニムジャケットの襟元にダーニング♪こんな風に繕ってみたい!

襟元にダーニングを施した中須賀先生のデニムジャケット。こんな風に繕ってみたい!

「ダーニング」は、欧州に伝わる暮らしの技術で、ほつれた毛糸の靴下や、穴のあいたニット、ついてしまった染みなどの上から装飾ダーニングと言ってあえて目立つように装飾しながら繕い、生まれ変わらせるアップサイクル的な考え方の手仕事です。

そのダーニングを日本に広めた第一人者、野口光さんが代表をされている「hikaru noguchi darning」から、野口さん公認のインストラクターの中須賀さんに、“上手・下手にとらわれず、楽しんで繕うダーニング”を教えていただきます。

シルクとコットン、モヘヤ、ウール、カシミアなど。種類豊富で小分けなのが嬉しい!

シルクとコットン、モヘヤ、ウール、カシミアなど。種類豊富で小分けなのが嬉しい!

今回も、みなさんの自己紹介とお題として「雨の日対策」を教えてもらって初回がスタートしました!

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初回はどしゃ降りの雨の日でしたが、生徒さんそれぞれの雨対策が聞けて盛り上がりました!

参加理由を伺うと、「野口光さんのワークショップにも参加してもっと技術を習得したいと思った」方や、「服や靴下を捨てずにお直しして使い続けたい」という方、「ダーニングに興味を持って1人でやってみたけれど、やっぱり分からなくて…教えてもらえるところを探し、てならい堂のコースを知った」という方など様々でした。

皆さんに準備してきてもらったエコバッグは、先生がいろいろ試してみて、この生地ならダーニングにぴったり!と選んでいただいたもの。

そのエコバッグに「前回開催した時の生徒さんが、コーヒー染めをしていて素敵だったので、私も真似して染めてきました♪」と、中須賀先生。(とってもチャーミング♪)
しっかり準備してきたバッグにゴマシオステッチを始めていきます。

まずは練習として実際に繕っていきます。エコバッグに四角の枠を下書きして、そこに施すイメージ。

意外にも、見本の四角ではなく丸型に繕う方もいて、生徒さん同士で「それ良いですね!」と声を掛けあったり、不器用なことを気にする方には、他の生徒さんから「ダーニングは個性だから上手い下手が無いところが魅力!」と力説してくれたりと温かい雰囲気で進みました。

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横にゴマシオステッチを施したら、今度はその縫い目の間を縫うように、縦にも施していきます。そうすることで、さらに繕う箇所が補強されるので、生地が薄くなってしまったところなどには最適なんです。

靴下やセーターの袖など、糸の色や素材もお好みで変えて繕うのもおすすめです。

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中須賀先生は穏やかでとてもゆったりとお話をされ、そして褒め上手!!

最初は「初めてのダーニングで大丈夫かなぁ」と不安な気持ちもあると思いますが、気負わずご自分のペースで繕うことができますよ。

「ゴマシオ」ステッチは、針を出したところから1mm戻って次の針を刺し、3・4mm先に出す。を繰り返して縫うのが基本。大きさはお好みで良いそうで、いわゆるバックステッチと同じなんだそう。
2段目…3段目と揃うように刺していっても良いのですが、ランダムに糸目が見えるのもまた可愛いんです。どんな風に仕上がっても自由なんです、本当に…!!

糸の色がグラデーションになった段染めの糸を選ぶと、自然と表情の違う印象となって素敵ですね!

糸始末は、裏側から何本か糸をすくって針を割り入れるだけの簡単な方法でも十分との事。
糸始末が面倒だなぁと思う方でも安心です。

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完成したゴマシオステッチ♪

次回は、初めてダーニング教室でもお馴染みの「バスケット」ステッチを学びますよ!
ひとりひとり違ったダーニングの装飾が増えていくんですね!お楽しみに〜♪

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