【てならい後記】はじめての金継ぎ教室2020秋〜2回目〜
みなさんこんにちは。てならい堂スタッフの小野寺です。
台風上陸と重なるか!?とハラハラした週末でしたが、無事に開催できたのでホッとしました。お足元が悪い中のご参加をありがとうございました。
さて、全7回の金継ぎ教室の第2回目。今回は、1回目の埋めの工程に入ります。上新粉でできた糊と生漆と混ぜ合わせた「糊漆」で割れた器の本体と破片を接着したり、糊漆にコクソ綿を混ぜ合わせた「刻苧」というパテ状のもので欠けた部分を埋める作業です。文章では簡単に感じますが、混ぜ合わせる作業でのヘラ使いは力も必要ですし、慣れるまではなかなか大変そうです。
糊漆を断面にまんべんなくつけて
接着の作業へ入ります。つけたら、ジリジリと調整します(皆さんちょっぴり緊張の瞬間…!) 。そして、ずれないようにマスキングテープで固定します。
刻苧で欠けを埋める作業では、一度にたくさんつけると中が生乾きになるため、少量ずつ塗る~乾かす作業を今後何度か繰り返すそうです。
そうして器はここでまた漆風呂に戻り、最低3週間~1か月かけてゆっくりゆっくりと固まっていきます。
世の中が便利になり「じっくり待つ」ということが少なくなってきている昨今。乾くまで約1か月かかり、忘れた頃にまた修復にかかるという時間の流れや、次に漆風呂の蓋を開けるまでどうなっているのかはわからないという…この、ど~んと自然の流れに身を委ねる感じが非常に良いなと感じました。
次回、どのような変化が起こっているのかをゆっくりと待ちましょう。
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