【てならい後記】初めてのしっかり金継ぎ教室。2023夏~3回目~
こんにちは!てならい堂のゆづるです!
6/24に小店が移転先でプレオープンしたため、新店舗お目見えにもなった今回の金継ぎ教室。

生徒さんを待つ新店舗。窓から見える緑が素敵。広くもなって最高です♪
今回はお直し中の器を、小店から新店舗にお引越しするところからスタートしました。

漆風呂だけがぽつんと残された小店。
前回は割れをくっつける作業を行ったので、小店で漆風呂を開けて器を手にとると「くっついてる!」とどよめきが。
中には「この間は割れていたから叩くと鈍い音がしたけど、今は割れる前のような高い音がする!」と耳でもお直しを実感している方もいらっしゃいました。
器の運び出しの際「お引越しはちょっと寂しいわね」とみなさま別れを惜しんでくれました。
愛される良い小店になれたのだと思うと嬉しいです。

新店舗に浮かれるスタッフも一瞬センチメンタルに。
各自、お直し中の自分の器を持って新店舗まで徒歩で移動しました。暑い中ありがとうございました!
さて、今回は割れの先の上に「砥の粉錆」を重ねたり、「コクソ綿」を切ってパテを作って欠けを埋めたりする回。

コクソ綿を刻んでいる様子。欠けを埋めるパテになります。

砥の粉。また別のパテを作るのに使います。

砥の粉錆を前回継いだ線の上に塗り込んでいく様子。
前回の糊漆に加えてパテも天然のものだけで作っていて、個人的にこのあたりの回はいつも感動しています。
欠片がないから接げない、ではなくて、ないパーツは作ってしまおう!というガッツが格好いいです。

コクソと砥の粉錆で直したところが並んでいる様子。コクソは全体的に白い点々が、砥の粉錆はぺっとりとした見た目ですね。
金継ぎ教室は次回で折返し地点の4回目。金継ぎキットを使っておうちで復習される方もいて、生徒のみなさまも漆に親しんで来た頃ではないでしょうか?
器たちが今後どんな風にお化粧されていくか楽しみです!