【てならい後記】カカオ豆の焙煎から!真夏のチョコレートづくりワークショップ。
夏真っ只中。。この日、てならい堂ではじめての<カカオ豆の焙煎から!真夏のチョコレートづくりワークショップ。>を開催しましたよ。
集まってくれたみなさん、もちろん大のチョコレート好きさんたちです◎今日はチョコレートをなんとカカオ豆から作れる、、とわくわくでスタートしました。
教えてくれたのは、Tribal Cacao(トライバルカカオ)の橋本直樹さん。千葉のお店でひとつひとつ手作りのクラフトチョコレートを作っている、チョコレートの伝道師です。。!
まずは、チョコレートの歴史から教えてもらいました!意外と、知らないですよね~。カカオは、紀元前年5000年前から食用の歴史があり、チョコレートが個体になったのは、ごく最近のことなんだそう(ずーっと液体だったんですって)
また、お米などと同じように様々な品種による違いについて教えてもらったり。。チョコレート、めちゃくちゃ奥が深い。
さらに、チョコレーとになるまでの長い道のりについても。
カカオ豆は、現地で収穫されたら<発酵させて>、海を渡って届きます。豆は発酵させることで成長が止まる、それでやっと海を渡れるそう。それじゃないと輸入できないんですって!(そのままだと芽が出てきちゃったり。。)
実際に輸入されたままのカカオ豆のにおいをかいでみたんですが、ツンとした発酵臭!なかなかこの状態での豆に出会えることないのでレアです。。

こちらは実物大カカオの模型(キャンドル!)です。この中に、果肉やカカオ豆が入っているんですね。けっこう大きい!
さてお待ちかねのチョコレート作りが始まりました!お料理教室のように、みんなでワイワイ準備開始です。
今日作るのは<ドミニカ>のカカオ豆で。チョコらしいチョコレートで、人気の産地なんだとか◎
チョコレートをつくるときの流れは、簡単に言うと、先ほどの発酵させて海を渡ってきたカカオ豆を焙炒、皮をむいたら砕きます。そのあとお砂糖と練り上げたら、型に流して冷やす。
シンプルな流れと思いきや、もちろんカカオ豆からつくるなんて、みなさん初めての体験です!
まずは、豆をフライパンで焙炒(焙煎ではなく炒めるので、ばいしょうなんですって)します。
じっくりと火を通していくんですが、この火加減がなかなか難しい。

熱の伝わり具合は橋本さんに細か~くチェックしてもらいながら進めます。

弱火でじっくり、焦らず。。
だんだん水分が飛んできて、めちゃくちゃ良いカカオの香りがしてきました~!もうストア中が幸せなにおいに(笑)
色も少しづつ変わってきました。水分が飛び、ミシミシ、、パチッ!!と勢いよく皮が弾け始める方も。この一連の音の変化をじっくり聞いて五感で様子を探るのもポイント、と橋本さん。(さすが。。!これは私たちには難しい)
2回に分けて火を通したんですが、最初の状態のもの比べると色味も濃く、カカオっぽい感じになってきました。

フライパンにのっているのは、今から火を通すもので、まだ発酵臭も。手前は焙炒完了のもの!
「このまま食べたい。。」という声も聞こえてきます。。食べてみましょう!皮のままいってみました。皮の苦みはあるけど、味はおいしい、これはこれで好み!という方も。
さて、火を通したら今度は皮をむきますが、ここから結構大変。橋本さんが冒頭で行っていた<チョコレートづくりに必要なもの:情熱、根気、感性>が試される。。!

細かくて根気がいります。。右の黒っぽいほうが、皮をむいたもの。
ちなみに、この皮はお茶にしたり、お風呂に入れたりいろんな使い方ができるそうですよ~!
ここで橋本さんがお好みの甘さについてみんなに確認しました。お店では、もちろん豆によって違いますが、甘さでいうとカカオ70%(=お砂糖30%)がベーシックなんだそう。カカオ80%のちょっと苦めで!という方もいて、お好みのお砂糖を計測していきます。使うのは、ブラジルのオーガニックのお砂糖。
なんとかみなさん皮がむけたら、お砂糖と、さらに今回はワークショップ用の機械を使って混ぜるため、早くとろとろなめらかにしやすいように<カカオバター>を入れていきます。

このカカオバターは、カカオの豆から絞られてできるんだそう。産地によって、その口どけも様々なんですって!
専用の機械で、まずはカカオ豆だけを砕いていきます。ちょっとオイルが出てきた。。!

そのうちにとろ~~っとした感じに少しづつなってきました!お砂糖やカカオバターもインして、さらに回します。。もうおいしそうすぎ!
けっこう頑張ってまわしてやっと、とろとろに。もうすでにぺろりと舐めたいきもちでいっぱいですが(みんなで舐めましたが笑)、最後の工程、型に流して、トントン、と整え冷やします。

冷蔵庫で20分くらいでしょうか。いってらっしゃい!
冷やしている間も、チョコレートのお話や質問はとまりません。先ほど勢い余ってぴょんと豆を落っことしてしまった方がいたんですが、「昔はカカオ豆はとっても貴重で、豆1粒とたまご1個と同じくらいの価値だったんですよ!金と交換したりも。。」なんて興味深いエピソードも。
さて。。お待ちかねの、チョコレートの完成です!
ゆっくり型から外して。。

できたー!自分で作ったチョコ、嬉しい
わー!かわいい~!と歓声も。ちょっとずつみんなお砂糖の分量も変えたりしたので食べ比べしてみました。やっぱり少しづつ味が違うし、シンプルなのに、カカオのフルーツ感もあってほんとにおいしい。(一緒にコーヒー飲みたい!)
あの豆からこの姿、そしてこの味。ちょっと感動しました。

あえて、砕いてない豆をちょこんと入れて作った、楽しいことをしている方も♪
この日はたくさんの方が来てくれました。午後は、小学校5年生のチョコ大好きな男の子もご参加。「いつも見ている、あのチョコの形しか知らなかったから、実際にカカオ豆っていうものがこうやっていつものチョコの姿になっていくんだな~と知れたのが、ほんとに貴重な体験だった」といっしょに来てくれたお母さんも楽しんでくれました!
「カカオは生きてますよ~」と作りながら橋本さんが言っていたことば、今日の体験をしたあとは、なんだかスッと感じることができました。楽しかったな~
いつも食べているなじみのチョコレートの奥深さにふれ、さらに大好きな気持ちが膨らみました!
最後はみんなでトライバルカカオさんのチョコレートも堪能しましたよ♪

産地によって味も、色味も違う。(パッケージもかわいいですね♪)
参加いただいたみなさん、橋本さん楽しい時間をありがとうございました◎
★てならい堂神楽坂ストアでは、トライバルカカオさんのチョコレートを販売してますよ。数に限りがありますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。