こんにちは、スタッフのくらです。

神楽坂ストアでは10月、わくわくする古道具のポップアップでにぎわっているんですが、この古いものたちがどこから来たかというと。。秋田の<あくび座>さんというお店からはるばるやってきてくれたんです!

秋田県内の古い旅館やお店、おうちから、まだまだ使える古材や古道具などをおあずかりし、次のつかい手につなげるお手伝いをしているあくび座。

その店主の筒井 友香さんと、旦那さんの智成さんがなんと秋田からこの日来てくれて<秋田の古道具屋さんのおはなし会>開催しましたよ!

秋田ではじまったあくび座のとりくみ。つないでいく循環古物のこと。。
てならい堂としても、とっても心に響きまくる、熱いお話を聞けましたよ。

ポップアップ中は、秋田ならではの曲げわっぱや川連漆器、樺細工など、掘り出し物がた~くさん並んでます!

みんな大好き古いうつわや、小物やこけしさんたち◎

いくつも欲しくなるかごたちの隣には、金継ぎ修理を待つ、ケガをしたうつわたちも。

そもそも、てならい堂のスタッフの私が秋田出身ということころからお話させてください。。
秋田って、最近おもしろい新しいお店とかイベントとかどんどん増えてきてるんですが、その中でも気になっていたお店。今年のゴールデンウイークに、個人的に母といっしょにふらりと遊びにいったのがあくび座との出会いです。

友香さんと話しているうちに、あれ、あくび座がやっていることって、てならい堂ととっても共感できる。すっごくできる。。となって、ありがたいことになんと神楽坂で、お話会とポップアップの開催が決まりました!

そして嬉しいことに、おはなし会のこの日は友香さんの旦那さん智成さんの作るビールを飲みながらスタート!
秋田のクラフトビール醸造所<BREWCCOLY(ブリュッコリー)>で智成さんの作るビールが神楽坂ストアに上陸なんて、とっても嬉しかったです。。。

1個1個のこだわりを、目の前のつくり手さんから聞きながら飲めるビールは最高に贅沢です!パッケージもテンション上がる!

おはなし会は、あくび座さんの始まるきっかけである<あくび建築事務所>のとりくみからじっくりと。

あくび建築事務所のおうちづくり、お店づくりのおはなしには感動しました。古い建物を、持ち手の思い出のある部分はなるべく活かしつつ、新しいすがたに生まれ変わらせる仕事。

ふすまや窓わく、仏壇置き場。。。ほか大事に残したい部分や、古い木の年季やつやさえも生かして、これからまたずっと大切にされ続ける。ぐっとこないわけがありません。。

秋田の古いおうちのビフォーアフターのお話は、単なるリノベのお話ではない、ものが受け継がれる尊さを感じました。

そして、建築業をやっていると、家具とか古材、道具などが本当にたくさん集まるようになったそうです。
それをいい形に、何かできないかな。。と友香さんは、長野の<ReBuilding Center JAPAN>で学び、秋田の地で集まった古いものを次の人につなぐために、あくび座が始まりました。

実はお店としては、今年の4月にオープンしたばかり。

建築業で集まったもののほかにも、秋田に限定して、次につなげたい古いものを持っている人の道具たちをレスキューし、あくび座で次の使い手につなげています。

近所のおじいさんが、ふらりとお店に持って来たりもするらしいですよ!(しかも何気にけっこう良い掘り出し物だったり。。おもしろいですよね!)

不思議なのは、あくび座に古いものを売りに来る人は<なんでも売れればいいから、なんでも持っていっていい>という人が、本当にいないんだそうです。
そのものにまつわる家族のことや、思い出や。。そんなお話がお客さんのほうからたくさん出て来るそう。ものを愛おしんでいる人たちばかり。

今はネットで簡単に売ったりもできる時代だけど、ほんとにそこが違う。。と感じます。
「物も、思いも、めぐりめぐって誰かのもとへ」とあくび座は言いますが、ほんとうにそれを体現していて、かっこよすぎます。

より愛おしく見えてくる道具たち。

印象に残ったのは、あくび座で買い取った際に1個1個どのおうち・場所からきたものかラベリングしているそう。この道具は〇〇さんのおうちから来たものだよ、ってわかるなんて、素敵!

あくび座は、<大事にされてきたもの>ということもいっしょにちゃんと感じて、受け取れる場所であることが最高。

私のおばあちゃんは、昔秋田で旅館をやっていたんですが、とっても古いお皿や良い道具たちが、実家にまだまだたくさん眠っているんです。。どこか良い場所で使ってもらえたり、お譲りすることなんてできないかな~とずっと思っていました。

やっぱり大事にしてくれる人のもとに行ってほしい!そのきもちが叶うあくび座の存在に、わくわくしているし、心強いきもちです。

このおはなし会の日は、ちょうど<裂き織り>のワークショップの日でもありました。幸呼来(さっこら)Japanの裂き織りの先生が岩手の盛岡から来ていて、なんとおはなし会にもご参加いただけて!
ものを大事にしていくことについて共鳴する部分が多く、同じ東北で活躍する方の出会いにも、胸が熱くなっちゃいました。

すてきな筒井さんご夫妻♪ 内容があまりに良すぎてのめり込んでしまい、おはなし会中のお二人の写真をちゃんと撮るの忘れてしまいました。。

めちゃくちゃかわいいブリュッコリーの看板。。智成さんのビールづくりについてのおはなしも最高でした。それぞれの地で活躍する人たちの熱い声を聞くと、夢が広がります。。!

今まで以上に、これからものを選ぶとき、使うとき、手放すとき。。
自分はどんなふうにしたいかな。と深く考えさせられる時間でした。
そして<つないでいくこと>について。自分には何かできるかなあ。。と。

宝の山のようなあくび座のお店。
その宝物たちが、遠い東京の神楽坂に来てくれて本当に嬉しいです!

ご参加いただいたみなさん、友香さん、智成さんありがとうございました◎(おいしいビールにも感謝)

これからもてならい堂は、続いていってほしいことを、大きいちいさい関係なく少しでもつなげたり、伝えていけたらいいなと思います。