梅雨明けも、もうあと少しでしょうか。
こんにちは、スタッフのてんです。

先日、IKEUCHI ORGANICの阿部さんを講師にお迎えし、タオルのいろはを教えていただくワークショップを開催しました。「タオルが好き」「タオルを育てるって、どういうことなんだろう?」
毎日当たり前のように使っているタオルですが、そんな疑問やタオル愛を持った参加者様が集まり始まった今回のワークショップ。

「せっかく良いタオルを選んでも、お手入れ次第で風合いや吸水性は大きく変わります。」
そんなお話から講座はスタートしました。IKEUCHI ORGANICは、愛媛県今治市でタオルづくりを続けるメーカーです。オーガニックコットンを使用したものづくりだけでなく、「長く心地よく使い続けられるタオル」を追求されています。

会社やタオルづくりについてのお話を伺いながら、そもそも私たちは洗濯や汚れ、洗剤についてどれだけ知っているのか。タオルを育てるには、まず「洗うこと」を知ることが大切。阿部さんは、洗濯には「素材・資材(洗剤や柔軟剤)・機材(洗濯機)・水質」という4つの要素が大きく関わっていると教えてくださいました。

今回のためにご用意いただいた実験キットを使い、汚れの落ち方や蛍光増白剤の残留を実際に見ていきます。布にソースとラー油を付け、4つのビーカーで比較実験を行いました。

お湯 × 洗濯石けん
水 × 洗濯石けん
お湯 × 合成洗剤
水 × 合成洗剤

それぞれの落ち具合を見ながら、綿などの天然繊維にはどの洗い方が向いているのか、逆に化学繊維にはどの組み合わせが相性が良いのかを学びます。「アウターなどの化学繊維は乾きやすさや相性で、合成洗剤を使うのも一つの方法ですよ。」そんなお話もあり、まるで大人の家庭科の授業のような時間です。

さらにブラックライトを当てると、布がピカッと光ります。その正体は、繊維に残った蛍光増白剤。「白く見える=汚れが落ちた」ではなく、蛍光剤によって白く見えているそう。

蛍光剤は、「ペンキで汚れを隠しているようなもの」実際に目で見ると、その違いは一目瞭然。
参加者の皆さんからも驚きの声が上がっていました。

さらには柔軟剤とは?までの実験も。私自身も普段から柔軟剤を使っていますが、「柔らかくなる一方で、吸水性は落ちてしまう」というお話には思わずびっくり。タオルは水を吸ってこそ役目を果たすものなのに、逆のことをしていたとは…と考えさせられました。

講座で何度も印象に残ったのが、「タオルが傷む原因は、タオルそのものではなく、お手入れにあることが多い。」という言葉。黒ずみやゴワつき、吸水性の低下は、繊維に洗剤や柔軟剤、皮脂汚れなどが少しずつ残ることで起こります。

また、香りが長続きするタイプの洗剤や柔軟剤も、香り成分を繊維に残す仕組みのため、タオルには必ずしも適しているとは限らないそうです。ここまででも、かなりの学びの量。タオル愛を感じます。

柔軟剤を使った布は浮いています。つまり吸水しないんです。 柔軟剤無しはすぐに水に沈みました。

そしてタオルの選び方!!糸のよりや、織り方までの話までしっかりしていただき、普段使うタオルの選び方の目安を教えていただきました。参加者の皆さんからも洗濯方法含めて次々と質問が飛び交い、「私はこうしています」「うちではこんな方法です」「こんなタオルを使ってます」と、それぞれの経験も共有し合ったり、持っているタオルの特徴のお話をしたりと、とても濃い時間になりました。

後半には、IKEUCHI ORGANICのタオルそれぞれの特徴や素材の違いについてもご紹介いただきました。綿だけでなく、竹由来の再生繊維(レーヨン)を使ったものは高い吸水性、さらっと感を持っていたり、糸や織り方によって乾きやすさや風合いが変わったり。

一見同じように見えるタオルでも、それぞれに個性があります。その中で印象に残ったのが、「インパクトのあるタオルよりも、毎日使い続けることで良さがわかる。」という言葉。まさに”育てるタオル”という考え方そのものだと感じました。

お土産の1枚も選びながら、触り心地の違いを試していきます

毎日何気なく使っているタオル。だからこそ、使用している素材や織り、耐久なども考えられたタオル選びと、ほんの少し洗い方や乾かし方を見直すだけで、その心地よさは大きく変わります。今回の講座が、皆さんの暮らしの中でタオルと長く付き合うきっかけになれば嬉しいです。

ご参加くださった皆さま、そして阿部さん、ありがとうございました。