“漆器”初めての人のための、”さっくり&しっかり”つくり手のお話し会
雨の日が増えてきましたね。
この前まで春だと思っていたのに、気づけばもう梅雨!
季節の移り変わりは本当にあっという間です。
こんにちは。てならい堂のひかるです。
先日、「漆のお話会」というワークショップを開催しました。「めぐる」という漆器のブランドを職人さんと共に開発した貝沼さんからお話しを伺います!
漆器を暮らしに取り入れたい方、日々使う器を見直したい方、ものづくりに興味のある方など…
さまざまな想いを持った方々が集ました。
漆って、身近なようでいて、ちょっと遠い存在。
「扱いが難しそう」「高価で特別なもの」そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、もっと親しみやすく感じてもらえるよう、先生が“漆クイズ”を用意してくれました!
…が、これがなかなかの難問(笑)。
でもクイズを通して、漆がどれだけ貴重で、日本人が昔から大切にしてきた素材かということを知ることができました。
たとえば「山漆」と呼ばれる国産の漆。
1本の漆の木から採れる量は、なんと15年育ててやっと牛乳瓶1本分ほど。とても貴重です。
しかも漆には抗菌作用があり、一度固まると、現代でも“溶かせる素材がない”ほどの強さを持っています。縄文時代には、身を守る道具として使われていたという歴史もあります。
木そのものは水に弱いけれど、漆を塗ることでしっかりと守られ、長く使えるようになりますし、使い込むほどに艶が深まっていく姿は本当に美しい。
後半は「めぐる」の紹介。「めぐる」は、福島・会津の自然とともに生きることを大切にした漆器ブランドで、手に取るとびっくりするほど軽くて、手に取るだけでほっとします。
ブランドのお弁当箱には、小さな漆の種が埋め込まれていて、使い終わったあとは立ちに返すと、そこから漆の木が育つ…
「めぐる」という名前には、そんな自然のめぐりの意味や、親から子へ、また次の世代へ受け渡していく、そんな意味もあるそうです。
なんてロマンチックな物語でしょうか…!!
今回のワークショップを通して、やさしくてあたたかい「めぐる」という気持ちを教えてもらった気がします(o^^o)