【てならい後記】 自分の“物語“を探して本にする、連続ワークショップ。<5・6回目>
こんにちは、スタッフの大石です。
本づくりもいよいよ最終工程。製本をしてきました!
教えてくれるのは、空想製本屋の本間さん。照り付ける陽射しが厳しい中、素敵なアトリエで作業させていただきました。
午前午後と盛りだくさんの製本回。みなさんこれまで頑張ってきた本がついに形になるとのことで、少し緊張しながら臨みました。
初めに紙についてのお話し。紙には「紙の目」というものがあり、繊維の流れ目によって、折り曲げやすい方向があるそうです。本の「背」に並行になることで、めくりやすくなるそうで、今回の本もそのことを考慮して「横目」の紙を選びました。
さて、さっそく作業開始。まずは本文紙を半分に折ります。折る方向を間違えないように綴じる順番を慎重に確認しました。
まとめた本文を糸で綴じていくのは、ドキドキの作業。難しそうと思っていましたが、やってみると意外とシンプル。
薄めの本ならこの綴じ方が一番簡単だそうなので、今後も何かに活用できそうです◎
背の部分を糊で寒冷紗を貼って補強。すっかり見覚えのなるノートのような感じになりました!
最後に小口をそろえるためにカッターで調整を行います。これがまた難しくて!私は先生に助けてもらいました。
ここまでで本文の作業はいったん終了。続いてガードカバーの表紙づくりに入ります。
こんな感じで、表と裏、背の部分に芯が入るので、寸法を測って位置を合わせていきます。
午前の作業がひとまず終了。お昼はご近所にある子ども文庫併設の食堂でいただきました!
さて、おいしいご飯を食べてエネルギー補給したところで、午後の作業も頑張りましょう!
午後は表紙にボール紙を貼っていきます。糊は乾きやすいので、素早く、ささーっと塗り広げます。
正確さも求めらるため、慎重にしているとあっという間に乾いてしまって、、!思い切ってやってみる勇気も必要です。
表紙ができたら本文を接着。接着面は背の部分のみなので、ここでしっかりくっつける必要があります。
最後に見返しも貼り付けたら、すべてのパーツがそろいました!
最後に糸で固定し、自分の体重で重しをして終了。
製本って工程が多くて、ひとつひとつを確実にやらなければうまくいきません。今回はぎゅっと詰め込みましたが、時間をかけて、ゆっくり本と向き合う時間も素敵だろうな、と思いました。
一日がかりの製本作業、ほんとうにおつかれさまでした。自分で一からすべて作った本は、かけがいのないものになると思います。
次回は楽しいお披露目会!みなさんの作品を読むのが楽しみです◎