こんにちは。スタッフのひのです。今年は全国的に氷点下いく地域も多く、かなり寒い冬になりましたね。例年だと梅の蕾がそろそろ咲き始める頃なので、今日は咲いてるかな、と散歩に行くたびに気になります。だからというのもあって、冬のお散歩は、枯れ木によく目が留まります。梅ではなくとも、ちょっと観察して、どんな枝や芽がついてるかな、春夏はどんな葉っぱや花が咲いていたっけ・・?などなど。そんな視点でお散歩するのも楽しいものです。

そろそろ一年で最も寒い”大寒”の時期も終わり、暦の上では春になりますが、まだまだ朝晩冷え込む日も多い日々。みなさんお身体あったかくしてお過ごしくださいね。

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さて、てならい堂では、自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、3ヶ月ごとにテーマを決めて、取り組むことにしています。

2023年 2月のテーマは「発酵する生活を手に入れる」です。

「発酵」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか??味噌、醤油、糠漬け、チーズ、パン・・・などの発酵食品を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。では、「発酵する生活」って・・?

今回のテーマでは、発酵食品から発想を得て、ちょっといつもとちがった視点で「発酵」について考えてみれたらいいなと思います。みなさんのこころよい生活に、少しでも近づけますように。 

  「発酵する生活を手に入れる」を考えるために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂(ひみつの小店)に遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「発酵する生活を手に入れる」2月の話題。

1)チャレンジ、アレンジ、発酵する生活。

2)実際に“発酵する生活”を取り入れてみる

 ・1年熟成。自分で醤油を仕込むワークショップ。

 ・つくり手とつくる“いちょうのまな板”ワークショップ@湘南料理道具市

 ・自分の好きな布でつくる、ミツロウラップのワークショップ。

3)てならい365日のススメ


1)チャレンジ、アレンジ、発酵する生活。

 

1月からはじまったテーマ「発酵する生活を手に入れる」。なにか早速、発酵するものをつくってみた方はいますか?私は、前々から興味があった酵素玄米づくりについに手を出しました!ちょっとニッチかもしれませんが、以前お店で食べた時にもちもちして何これおいしい・・!となり、いつかつくってみたいと思っていたのでした。三日三晩炊飯器を占領し、できあがった結果は・・・。見た目はなんだかそれっぽいけど、やわらかく美味しく炊けたご飯という感じでした。笑 もちもちまではまだほど遠い・・・!でもこれに懲りず、ちょっとずつ研究を進めていきたいなと思います・・!

そうそう、前回お味噌について紹介しましたが、実はわたくし、初めての味噌づくりでは、見事なカビの花を咲かせたことがあります。笑(”花”というくらい多肉植物みたいになってました。(恐))途中で取ればよかったのですが、まあ大丈夫かなと思い、そのカビを放置していたために見事にカビが成長していました。今となっては滅多にないので写真とっておけばよかったなと思います。

初めて手間のかかりそうなものに手を出す時って、うまくいかないんじゃないかと怖くなったりすることって、ありませんか・・?なかなか腰が重く、ちょっとめんどうにも感じ、ためらいもある。

発酵食品に限らず、たとえば木の道具を使う時でも同じことがいえると思います。実際、私も木のまな板に憧れがあり、使いたいなと思って手に入れたはいいものの、なんだか勿体無くて汚れるのが嫌だなと思い、使い始めるまでに時間がかかりました。

ある時、勇気を振り絞りついに使い始めたのですが、はじめてみると、いい意味でちょっと拍子抜け。思ったよりお手入れは難しくないし、これなら全然毎日使える。なにより切る時の音が気持ちいい。なんではやく使い始めなかったんだろ、なんて思いました。もちろん傷がついたりもしますが、でも道具ってやっぱりこうやって使ってこそだよなと。新品のピカピカのままっていうのもなんだか不自然だし、そうやって生活に馴染んでいくんだなと改めて思いました。今回、発酵する生活を考えるにあたり改めてこのことを思い出し、なんだかこれって「発酵する道具」ともいえるんじゃないか、と思いました。

他にも、最初始めることをためらったのが、生ごみコンポスト。そういえばこれも発酵の力を利用したものですね。ゴミをもう少し減らせないかなと思い、調べたり教えてもらったりしながら、とにかくまず道具を用意しました。時期によって分解するのに時間がかかったりもしますが、基本的に生ごみを綺麗に微生物が分解してくれるので、本当に気持ちいいなと思います。たまにやれない時もありますが、それでも知識として知ってる、そしてそれがいつでもできる状態にある、って大事だなと思います。これは、これからも続けていきたい生活の中の取り組みです。

 

そんな感じで、何事も、やってみて初めてわかることってありますよね。身構えていたけど意外とそうでもなかったり。失敗するのは怖いけど、でも、はじめてみようとするその勇気が、冒険を始める時のようで楽しかったりもする。

そもそも失敗とは?うまくマニュアル通りにいかなくても、なにか一つ気づきや学びがあればそれは成功といえる?良くも悪くなるのは紙一重のこと。それもひっくるめて楽しむ心持ちが大事なんじゃないか。そういったチャレンジの先に見える景色もあるのではないかなと思います。そんな挑戦を日々の小さなところから。

私は、最初の味噌仕込みの時の経験を経て、気をつけるべきところは気をつけて、それ以降味噌は毎年仕込むようになりました。最初はみんなで仕込むワークショップに参加して、その後はキットで材料を手に入れて、最近は自分で材料をそれぞれ手配したり、仕込む時期を変えてみたり。お豆やお塩を変えていっても面白いかもしれないですね。

チャレンジしていくと、アレンジも楽しくなってくる。そうして、自分にとって心地よいバランスを試しながら、生活が変化していく。発酵する生活ってこういうことなのかな、とも思います。そんなふうに、なにか少しずつ試してみることで、生活はちょっとずつ「発酵」していくのかもしれないですね。

2)実際に“発酵する生活”を取り入れてみる

・1年熟成。自分で醤油を仕込むワークショップ。

前回紹介した味噌、ぬか漬けに引き続き、発酵食品といえば思い浮かぶのがお醤油。そのお醤油をつくるワークショップをやりますよ!

醤油仕込みを教えてくれるのは、福岡・糸島で家族経営で醤油をつくっているミツル醤油の城さん。今や全国に1割しかない伝統的な醤油作りに取り組むお醤油屋さんです。味覚もつかって知ってほしいので、ワークショップでは利き醤油(舐め比べ)もありますよ!

ちなみに今回はお酒好きなみなさんにおすすめな「夜の部」もございます。ワークショップで先に自分のお醤油を仕込んだ後、醤油とお刺身とお酒を楽しみながら、ミツル醤油さんの裏醤油トークで盛り上がりましょう!

■【てならい】自分で醤油を仕込むワークショップ。

・つくり手とつくる“いちょうのまな板”ワークショップ@湘南料理道具市

これまで発酵する食べ物を紹介してきましたが、ここからはちょっと視野を広げて、発酵する道具のご紹介。先ほど私の経験談でも書きました、木のまな板。台所にあると、なんかちょっと気分があがること間違いなし。せっかくなら、この機会につくり手と一緒につくってみませんか?

つくるのはいちょうの木のまな板。教えてくれるのは岐阜で「つかい手に寄り添う木の道具」をつくり続ける、てならい堂でもおなじみの「woodpecker」の福井さん。なんと今回は岐阜から湘南エリアにやってきます!

木のまな板、上手に使っていけるかな、と心配なそこのあなた。大丈夫です。ずっとつかい続けるためのお手入れ方法のレクチャーもありますよ。きっと持ち帰ったその日から、台所に立つのがより楽しみになるはずです!

■【てならい】つくり手とつくる“いちょうのまな板”ワークショップ@湘南料理道具市

・自分の好きな布でつくる、ミツロウラップのワークショップ。

蜂の巣からとれる天然のワックスでつくるミツロウラップ。ちょっと気になってるけどまだ使ったことがない、という方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなワークショップです。ぜひ、この機会におうちでつくってみませんか?当日は、お手入れについてのレクチャーもしっかりついてますので初めての方もご安心くださいね。

教えてくれるのは、宮城県の丸森町でミツロウラップの製造販売をしているマメムギモリノナカさん。代表の山下さんは「この自然素材で作ったラップでおにぎりを包んで登山にいきたい!」と試作にのめりこんだそうな。

気が付くと生活の中に馴染んでくるミツロウラップ。ぜひこの機会に生活に取り入れてみてくださいね。

■【てならい】自分の好きな布でつくる、ミツロウラップのワークショップ。

3)てならい365日のススメ

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てならい堂では、今月であれば「発酵する生活を手に入れる」といったように、こういったテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、形から入りたいという方(笑)向けに、てならい365日専用ノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。そして、もし気づきがあれば、ぜひ心のうちにとどめておいてください。また、よろしかったら、てならいに参加した時やひみつの小店に来た時に、そっとてならい堂のスタッフへ伝えてみてください。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。 

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

ということで、まずはこの3ヶ月は、発酵するものやことに目を向けながら過ごしてみませんか?「発酵する生活を手に入れる」を考えるにあたり何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。これまでのページもよろしければご覧ください!

みなさんの発酵する生活についても、ぜひご感想お聞かせてください。また、「こんなことも知りたいよ」などご要望もありましたら遠慮なくお問い合わせフォームやメルマガにご返信ください!

今月もスタッフ一同、みなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、ひみつの小店(神楽坂)で、色々とお話ししましょう!


見る人が見れば腐ってる
それをある人は発酵という
どちらにとるかは自分次第
知ることが取り入れることが
私たちの生活を変える