【てならい後記】漆で繕う、仕上げる。使い続ける漆器のメンテナンス教室 第3回
こんにちは。 てならい堂スタッフのりほです。
11月に初回を迎えた漆器メンテナンス教室。
いよいよ最終回です!
この日は、前回欠けやヒビ部分に重ねて塗った漆の様子を見るところからスタート!
乾き具合を確認の上、はみ出たところや、ボコボコしているところはやすりで削っていきます。やすりの種類もいろいろとあるようで、目の荒いものを使ったり、スポンジのようなもので繊細に削ったり。
削る塩梅を先生に確認しながら進められるので安心ですね◎
そして、最後に仕上げ色の漆を塗っていきます!
自分で漆器を繕うので、漆の色もデザインも自分次第。
定番色の漆をそのまま使う方もいれば、2種類の漆をガラス板の上でヘラを使って混ぜ合わせ、好みの色を作りだす方もいらっしゃいました。
弁柄漆と白漆を混ぜて、桃色に。混ぜる割合を変えると、サーモンピンクにも。

現代のお家にもマッチしそうな、やわらかくて可愛い色♪
自分のサインを入れる方もいらっしゃいました。気分はまるで漆作家さん!
細い筆で丁寧に漆を塗る時間は、澄んだ緊張感に包まれていて、なんだか良い雰囲気でした!

拭き漆メンテナンスのカトラリーも素敵な雰囲気に!
「この漆器を何に使おうか!」
完成に近づくにつれ、皆さんの想像が膨らんでいきます。
お正月のお雑煮?旧正月のおしるこ?今からワクワク!

仕上げの漆を塗り終わったら、作業完了!
この後はお店で乾かす工程を経て、後日皆さんにお引き取りいただく流れです。
漆器のメンテナンスは、「繕う」ことはもちろん、自分好みの器に「アップグレード」させることでもあるんですね。
漆の探究がさらに深まるワークショップでした!







