【金継ぎ・風景】「みんなの金継ぎ」朝と午後のふうけい
てならい堂の『みんなの金継ぎ』朝のじかんは最終回、午後のじかんは5回目でしたね!みなさんいかがでしたでしょうか。
朝のじかんのみなさんは、「粉蒔き」のあとの最後の研きの作業。器にあわせた錫やベンガラ仕上げなどみなさん素敵に仕上がっていました。中々思い通りにいかないこともあったかとは思いますが、3ヶ月間おつかれさまでした。この機会に是非日々の生活の中に「金継ぎ」という選択肢を加えてみてください。
午後のじかんのみなさんは、「欠け」も「割れ」も下地の調整をしてドキドキな「粉蒔き」の作業。仕上がりを金にする方もいれば、銀の方も。粉が違うだけで仕上がりの器の印象も全く変わってきます。
まずはじめに、器を傷つけないように注意しながら、先週かいた黒呂漆のラインを耐水ペーパーを丸めて優しく表面を整えていきました。ポイントは前回かいたラインがとれないように撫でるように優しく表面を整えることです。平らにしておかないと、この後に載せる漆が縮む原因になります。
平らに削ったあとは上塗りを行いました。金など赤みが強いものはベンガラ漆を。銀や錫は青みが強いので、黒呂色漆や白漆を塗りました。漆を塗り終わったあとは一旦漆風呂にいれて20分ほど乾かし、表面が少し乾いたところで粉蒔き作業。粉を蒔いていく際は漆で描いた順番でしたね。理由は先に線を描いたところから順に乾いていくから。真綿に粉を含んで錫粉や金粉を落としていくイメージで。粉を蒔いて作業は完成です。
ムロに入れて一週間また乾燥。今回はここまで。
おつかれさまでした!
みなさんも金継ぎの基本、いっしょに探しませんか?
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