こんにちは。

てならい堂スタッフの大石です。

年が明けたと思ったら、あっという間に1月も過ぎていきますね。

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さて、てならい堂では新年1回目の金継ぎ教室が行われました。

年末年始を挟んでの教室、前回やった内容をすっかり忘れてしまっていそうですが、先生が復習しながら教えてくださいました。

前回は、割れた器を苦労して接着しましたね。今回は乾いた糊漆の、はみ出した部分を削っていきます。

彫刻刀やヤスリを使って、力を入れてゴリゴリと削ります。

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こんな風に、つなぎ目の細い線が見えるようになると良いです◎

ちなみにこの乾燥した草の茎のようなもの、なんだと思いますか?

こちらは「砥草(トクサ)」と言って、その名の通り、ものを研ぐことができる植物です。先生のお宅で育てていたものを持ってきてくださいました。紙やすりよりも優しく研げるそうですよ◎
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研ぎ終わったら、前回欠けを埋めた「刻苧(コクソ)」をつくります。前回では埋めきらなかった分を埋めていきます。

コクソ綿を切って、糊漆と地の粉と混ぜて、、みなさんやりながらだんだんと思い出してきたようでした。混ぜ方は手がしっかりと覚えていますね。

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続いては、割れの細かい隙間や小さな欠けを埋めるために、「錆(サビ)」を塗って滑らかにしていきます。

こちらは砥の粉を加えてつくるのですが、「あれ、刻苧は地の粉と糊漆と綿で、、錆は砥の粉と漆と、、なんだっけ?何対何だっけ?」とみなさんメモしながら混乱しておりました。材料がたくさん出てきて覚えきれませんね!

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きちんと埋めれているか、先生に細かくチェックしていただいたら、今回は終了です。

「刻苧」と「錆」、作り方と扱い方がどちらも難しいですが、この二つが金継ぎには欠かせません。

ぜひマスターして色んな器を直せるようになりたいですね!