みなさんこんにちは。てならい堂スタッフの小野寺です。
今回「てならい365日」のワークショップに初めて取り組んだので、その感想を“初心者の目線”からレポートさせていただきたいと思います。
ノートが届いてはいるもののなんとなく気が乗らず、ずっと白紙状態の会員様。大丈夫です。私も仲間です! 笑。

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「てならい365日」のコンセプトをもちろん私も一読はしていました。
家でいつでもできるので、てならい堂の中で一番気軽に参加できるワークショップだということは理解しています。そしてノートに気づきを書く、と。それを皆で共有したい人はする、と。ふむふむ。しかし、ところどころにこんなことも記載されています。

・「わたしの解釈」「わたしの判断」「次世代への贈り物」を探す
・3ヶ月経つ頃には、あなたのノートには「こころよい生活」のタネがいっぱい溜まっている

むむむ、思ったよりもちゃんとしたことを書かないとダメそう…。しかも3ヶ月後にはノートがタネでいっぱいと書いてあるけれど、そんなにいっぱいにできる自信はない…。後で共有するなら、人に見られてもあまり恥ずかしくないものに仕上げなきゃいけないのでは…。あ、なんか見本のイラストすごく上手。文章もけっこう哲学的じゃないか。こんな感じで書けそうにないな。

そんなことを考え出した結果、気軽に参加できるかと思いきや、だんだんと「う~ん、まあまた今度でいいか…」という気持ちになっていく感じは正直否めません 笑。
しかしある日、担当のリムちゃんから「みんな!ノートのページを写真で撮って送ってください。」という依頼がありました。リムちゃんのお願いだし、もはや先延ばしにする選択肢は無いということで、書き始めました。

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私はペンよりも鉛筆が好きなので、そこは普段通りラフにいきます。
最初は、人に見られることを意識してイラスト・短めの文ですっきりとまとめる計画でしたが、なんだか実際に書いていてちょっと違う…疲れるのです。そのうち、見た目を意識することが面倒くさくなってきてしまい、もう、自分が楽にできるやり方にしようと切り替えました。

私の場合、今回のサブテーマ「食べる」に関しては、過去に読んだ本から得たヒントをいくつか紹介しつつ「食からのプレッシャー」を感じている方が少しでも楽な気持ちになればよいな、という気持ちで書きました。

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良い本や今後の自分に取り入れたいと思うメッセージに出会った時、参考になるかはわからないけれど、大事な人や悩んでいる人に知らせたくなりますよね。
役に立つかはわからないけれど、書いておけばいつか誰かのヒントになることもあるかもしれないし、全くならないかもしれない。それぐらいの気持ちです。

一汁三菜や栄養バランスのような「~したほうがよい」ことの多さから、私は食に対して何となく苦手意識を感じていましたが、料理をすることはなるべく続けたいと思っています。ただ、毎日のことなのでいかに負担を少なくできるかが最重要課題でしたが、料理=ごちそうではなくて良いというヒントを本から得て、実際にとても楽になりました。

また、「食事は皆で会話をしながら楽しむもの」が当然ながら良い食事だと思っていましたが、禅の食事は一切会話をしません。食材を生産したお百姓さんの苦労にこころをこめてこたえるべく、「身」もって捧げられたものには「身」で、「意」でもってしたものには「意」で、食べるという営みに全身全霊を打ち込ませるのだそうです。それはさすがに私が毎日できることではありませんが、会話をしながら楽しむだけが食事ではないという考えも新鮮でした。

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最後にノートを見返しながら、私にとっての食の“こころ良さ”を観察した時、それは「~しなければならない」を捨てることなのだと気づきました。

最初は「人に見られる」ことを何となく意識していたつもりが、最終的には自分の字と本の文章でびっしりになっていた私のノート。
でも、てならい365日の主役は自分。それで大丈夫なのです。

皆さん、てならい365日、やってみると案外楽しいですよ!

 

※『てならい365日』は、あなた自身の生活を見直し、「こころ良い生活」を、日常の中で探し続け、物語に仕立てるワークショップです。参加や詳細は、こちらからどうぞ。