みなさんは、真剣に「たわし」と向きあったことはありますか?…私は、ありません。

けれども、「たわし」と真剣に、それも命がけで向きあうつくり手がいます。彼らと向き合って分かったことは、身近な素材から道具を生み出してきたつくり手の熱意と、その仕事のあまりの”尊さ”でした。

和歌山県海南市で棕櫚(シュロ)のたわしをつくる高田耕造商店さんは、三代続く生活雑貨のメーカーです。

いまでは海外のパームヤシ産が主流となったたわしですが、高田さんは、かつて紀州で取れた棕櫚を使ったたわしづくりへと回帰しました。

パームヤシと違って、”やわらかい”棕櫚のたわし。その価値をもう一度世の中に伝えよう、そして地元の山をもう一度棕櫚の木でいっぱいにして、山に関わる人たちも元気になればいい、高田さんは当初そう考えたそうです。

「たくさん売れれば、山で仕事をするおじさんたちも喜んでくれるはず。」そう信じていた高田さんですが、山の仕事は命がけ、ことはそんなに単純ではありませんでした。

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ある事件をきっかけに、自分たちのスタンスをもう一度見直したという高田さん。そこから先は奇跡の物語が高田さんたちに降りかかることとなります。

モノと向き合い、地元と向き合い、自分たちが背負っている歴史と向きあうつくり手の姿は、〈働く〉ということの本質を私たちに示唆してくれます。

私たちはいま、様々な仕事をしています。そして、つくり手から離れたところで生活をしています。つくるコトとつかうコト、つかうコトと暮らすコト、あるいは暮らすコトと働くコト、こうした関係を見直すことで、私たちの生活や仕事は見違えてくることがあるかもしれません。

てならい堂はそんなことを、高田さんが体験した物語から感じました。

高田さんのおはなし会で、サポート会員のみなさんとお客さんとみなで一緒に、まるで勇者のような物語の追体験をしてみませんか。きっとその時、私たち自身の生活や仕事とつくり手の物語がつながると思います。


内容:

今回は「棕櫚」をテーマに、
高田耕造商店三代目 高田大輔さんと一緒にあれやこれやと話してまいります。

サポート会員価格0円/ゲスト価格700円(税抜)

日時: 4月6日(土曜)13時半〜15時
定員:

15名

場所:

東京 神楽坂。詳細はお申込み後にお知らせします。

その他注意事項:

※現地までの交通費等はお客様ご自身でのご手配、ご負担となります。
※準備の都合上、キャンセルは1週間前迄とさせていただきます。