こんにちは。てならい堂スタッフの松本です。
てならい堂では8月6日に【老舗帽子店の職人と一緒につくる、自分好みの麦わらぼうし】のワークショップを開催しました。

今年で3回目の開催となりました。
夏らしいワークショップということもあり、個人的にもとても楽しみにしていました。

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田中帽子店は創業明治13年、今年で142年目だそうです。
元々は農業で麦を育てていて、創業時は、まだ日本で麦わら帽子を被る習慣がなかったこともあり、藁の部分を麦わら帽子の材料として海外に輸出していました。その後、日本でも麦わら帽子をかぶる風習が広まり帽子作りを始めたそうです。大正ロマンのイメージですね。

初めに田中帽子店六代目の田中社長に、麦わら帽子作りの歴史・帽子の構造を説明していただきました。
また、参加した皆さんにワークショップに参加したきっかけを伺い、「昨年定員一杯で参加できず、念願叶っての参加です。」という方や、「自分は麦わら帽子が似合わないと思っているけど、体験して自分に合うものを作りたい。」という声があり、参加する皆さんと麦わら帽子の距離感を確認しながら体験する流れを説明していただきました。

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さっそく体験に入ります。

実際に職人さんたちが使っているミシンで縫う練習をしました。

ミシンは部品の供給もままならないほどの年代物で、皆さん恐る恐るペダルを踏んでいました。麦稈真田をぐるぐる巻いて角度を調整しながら帽子の形にしていきます。コイル状に縫う作業は一人前になるまで3年はかかり、熟練された技術が必要だそうです。

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帽子の始まり、渦巻き部分の縫いを体験。難しそうです。

 

ペダルを踏む強さを調節しながら、綺麗な形になるように手で引っ張り、角度を調整しながら縫っていく作業は、やはり慣れるのに時間がとてもかかるなと思いました。自身で縫ったものと、手本の帽子を並べてみて「難しい!」という声も上がっていました。

だいぶ慣れてきたみたいです。

だいぶ慣れてきたみたいです。

今回は3種類の帽子のそれぞれ、ブリム(つば)部分を自分の手で縫い上げていきました。自分に似合うブリム幅を調整していきました。

 

リボンの種類もたくさんあります。

リボンの種類もたくさんあります。

そして次は、リボン選び。合わせるリボンの太さによって印象が違って見えるので、皆さん本当に迷われてましたね。鏡で確認しながら普段の服装をイメージしながらカスタマイズしていました。結び方も自由に選べるので自分好みの帽子づくりでした。

 

そして仕上げの「型入れ」という熱圧をかける作業も体験させていただきました。
帽子によって型があるものは水圧式のプレス機にかけ、型のないものは専用のアイロンを帽子の形に合わせて成形しました。このプレス機もミシン同様に替えが利かない年代物だそうです。

こちらは専用のアイロンで手作業で熱をかけています。

こちらは専用のアイロンで手作業で熱をかけています。

プレス機も迫力があり歴史を感じました。

プレス機も迫力があり歴史を感じました。

少し柔らかい印象だった帽子が、「型入れ」を行ったことによりピシッと形が整って綺麗になりました。皆さん出来立ての温かい状態の帽子を手に取り、「焼き立てのパンみたいな感じがして不思議!」など声が上がっていました。

まさに自身で一部分でも手掛けた物が製品として生まれた瞬間に立ち会うことが出来るということは、とても貴重な体験であり、物を大切に長く使っていくきかっけになればと思いました。

 

リボンの結び方を決めてます。

リボンの結び方を決めてます。

この後、リボンの取付、検品などの仕上げは田中帽子さんの職人さんに仕上げていただき皆さんのお手元にお届けいたします。まだまだ暑い日が続きますのでぜひ、この夏から麦わら帽子ライフを楽しんで下さい!!ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

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そして今回先生をして下さった六代目の田中社長を始め、田中社長のお祖父様で田中帽子店4代目の田中行雄さん、職人の方々、お忙しい中ご指導いただきありがとうございました。
説明していただく中でも、代々麦わら帽子を丁寧に作り続け、受け継がれてきた技術と歴史の厚みを感じました。